柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

「明日を駆ける少年たち」雑感

情報局会員動画#36を是非見てください!の一文で済むようになった喜びはありますが、途中だった文章に手を入れる気が出てきたので、何とか仕上げて世に放ちます。

カタカナ名は役柄、漢字名はメンバー本人に関することを書いています。台詞はほぼニュアンスです。

 

 

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本編について

 「少年たち」と「Another」を足したストーリーという点は去年と同じですが、色々と制約のある中でもできるだけ何とか辻褄を合わせたい!という気概を感じました。スピードラーニングかのような駆け足ぶりも少しは改善されたのではと思います。(単に私が慣れただけかもしれませんが。)

もちろん全ての疑問がなくなった訳ではありませんが、その姿勢だけでも「こっちが疑問に思っていることが向こうもわかってくれてる!」と嬉しくなりました。

 

◆良かった部分◆

 

・和風オープニング

変面、殺陣、下駄ップという和テイストたっぷりなメドレーが、まさにジャニーズの醍醐味。舞台も見たいけどショーが見たい気持ちもたくさんなので、嬉しいです。

 

・東西共通セット

あっ、このセットは昨秋見た覚えのあるやつ…!去年まではペラッペラだったシャワーシーンのセットまでも、ちゃんとしたモザイクガラスで引き継いでいる…!良いものは受け継いでいけば良いと思います。檻のついた窓から恭平くんが顔を覗かせて歌っていました。

 

・「嗚呼思春期」

今まではバンド組が赤チーム所属ゆえにジャケットに着替えた上で演奏する青チーム曲でしたが、今年はバンド組(正門くん・小島くん)が青チームだったので、焦燥感をそのまま音にぶつける理にかなった状態での披露でした。大橋くんのドラム姿は、14年春松竹*1以来なのでビックリしました。看守を演じる陸くんにしろファッション的な意味で青チームの誰かが担うにしろ、ベースの不在を避けられたのでは…と思いましたが。

 

・ニシハタとケントの関係

ここが一番、少しでも辻褄を合わせたい、理由付けをしたい気概を感じました。

最終的に、撃たれそうになったニシハタをかばいケントが息絶えますが、そもそも二人は別チーム所属です。新入りのケントと二人きりで話したニシハタが「おもしろいやっちゃな」と思う→「おまえみたいな奴がここを変えるんかもしれへんな。」とニシハタがケントを認める→荒天の船から落ちそうになるケントの代わりにニシハタが流される…という積み重ねがあった上での、最期でした。ニシハタの激しい慟哭は、それだけニシハタにとってケントがキラキラとした希望のようになっていたのかと思いました。

 

・トアの泣き虫設定

庇護欲をそそり、オオニシの兄らしさを表す設定ですが、第一幕の脱獄時には号泣し無意識のうちに看守を倒しつくす【トア最強説】が誕生する程なので、意味のある設定だと思います。第二幕でのランブルではもうトアはいないので、その代わりにサノの戦闘力が上がったのかなと思いました。

 

・船で脱出→難破→第一部【完】

船のへりが光っていてやたらと派手だなと思っていたら、荒天で破壊。へりとなっていたのはあけおめで初披露された、あの大きな不等号(<)じゃないか!と大興奮しました。こういう使い道もあるのですね!!
かの「Endless SHOCK」でコウイチが階段落ちして第一部【完】、「続きはどうなるの…?」と幕間にざわめくような展開、とまで言うと褒めすぎかもしれませんが、看守長の不穏な煽りとともに幕が下りて、続きが楽しみでした。唐突にトアが雪を見たがるので、「これはAnother弟の死亡フラグ…!」とAnother履修済みの者にはその後の展開に察しがついてしまいましたが。

 

・ニシハタの父カズアキ

ニシハタが父のエピソードを話した時に、「またか…またニシハタはあのクズ親父(人として好きになれなくて、16年夏に一考しました。*2)にとらわれたままなのか…」と思ったのですが、今回の親父は前ほどクズではない!と拍手をしたくなりました。ニシハタの願いであった、家を飛び出した真意を知ることはできませんでしたが、ムロから写真入りのペンダント*3を託されたことで息子を愛していた気持ちが伝わって良かったです。

 

・トアの死に絶望するオオニシへ追い打ちをかける看守長

「駄目な兄ちゃんでごめんな…」と闇ルートに突入しそうなオオニシに、さらに追い打ちをかける言動をする看守長がとても非道で良かったです。

 

かめはめ波の成長

なぜかサノが事あるごとにかめはめ波を打とうとするのですが、(序盤時期の自己紹介)「尊敬しているのは武天老師」→かめはめ屁→薪に火をつける→看守たちをふっとばす(爆発音つき)という流れで成長を見せます。「夢は努力すれば必ず叶う!」と言う力強さもさることながら、魚も浮いてくる佐野くんの美声を、スタッフさんは攻撃力として捉えているのでしょうか。確かにそれなら強いです!

 

・殺陣の布石

看守長・ニシハタ・ムロの三つ巴となる最終対決の布石がオープニングの殺陣にあるとは…!ここに最初に気付いた人はすごい!

 

 

◇気になった部分◇

 

・ムロ(と看守長は呼んでいた)のキャラクター設定。

島の長であったムロ、ニシハタの父カズアキ、島の民の関係性がわかりづらかったです。服装ってキャラクターを表す大事なパーツなんだなとムロを見て思いました。

 

・看守達の攻撃力が上がってる?

囚人側の暴力を受ける演技力がすごいのか、看守の暴力の威力が上がったように見え、今年の「脱獄しよう!」は、肉体的・生命的な意味でより切実な思いが込められていたのではないでしょうか。

 

・看守長がオオニシに伝えた「母親が危篤だ」というのは、本当なのか嘘なのか。

他年度では不安を煽るために看守に嘘を言わせるという描写があったので、それに準拠するのかもしれませんが、結局どっちともつかないまま終わってしまったなと思いました。

 

・赤チームと青チームの対立感が薄まった

「Rival」を歌うのがミチエダ(赤)とキョウヘイ(青)になり、例年は担当する各チームのトップ・大西畑が歌わないので、チームでの対立感が薄まったように思います。そもそも赤チーム5人と青チーム6人で人数の差がある(「闇を突き抜けて」でも1vs2になっている場面があります)上に、10代と20代の体格差もあり、最終的に亡くなるのは赤チームから二人なこともあって、不平等にも思えます。「ただのトレーニングですから!」「喧嘩でもせなやってられへん」が本音かもしれない、ファッション喧嘩の様相でした。

 

・最後はケントの比重が大きい

ニシハタとオオニシはトアのことも触れるのですが、ミチエダもキョウヘイは続いて「ケント!じゃあな!」と言い、トアのことはどうした!?となるので、せめて半々に分けるかどちらにも触れてほしいと思いました。「トアは自死だったから…」という理由なら辛い。

 

 

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ショータイムについて

夏の松竹座は舞台がメインなので、あくまでショータイムはおまけのようになりますが、時間はそう変わらなかったでしょうが、昨年以上に満足できた濃密な時間でした。やはり、新曲3曲の色の違いに満足度が上がったと思います。

 

①「Midnight Devil」
ジャニオタが好きそうな”夜””闇”といった要素をこれでもか!とぶち込んできた曲。正門くんが「どエロイ曲をやりたい」とラジオで言ってましたが、これも十分どエロイと思います…!
JUMP担の友達同士が仮面について語り出すのを見て、育ってきた環境によって着目ポイントが異なっておもしろかったです。仮面といったら「∞UPPERS」のガムの面か、「前向きスクリーム」のひょっとこのおめんくらいしかスッと出てこないぞと思ったeighterでした。

 

②「SUPER ROCKET」
私はキラキラ王道アイドル曲が好きなので、3曲の中で一番好きです。真似したくなる振りも可愛いですし、若さが眩しいです。「大西さんたちがキラキラしたお星さまを振りまいていた記憶しかない…!」と序盤は友達に言っていました。

 

③「LET ME GO!」
るたこじが、歌や踊りで一緒に遊んでいるような楽しさも見える曲です。私の音楽分類ボックスでは、∞さんの「ノスタルジア」と同じ所に収めます。

 

 

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人ごとの感想

西畑くん≫

昨年程の焦燥感ややさぐれ感はない役どころでした。行方不明になった父親を探す、という至ってシンプルな動機で動いています。
今年も*4慟哭がすごいのですが、瞬間的にパッと熱を上げないといけない演技が多くて、気力・体力の消耗が激しそうだなと思いました。3階席まで届くようにしないといけないという部分があるのかもしれませんが、激しさだけでなく静けさをもって泣かせられる機会があったら嬉しいです。
ケントとの仲が深まる様については、ケント側からも考察するとおもしろそうです。「星を探そう」はキーが下がって西畑くんが歌いやすくなっているとのことです。

 

小島くん≫

今夏一番の見せ場とも言える、ケントと二人っきりでの「おやすみ講座」*5。劇中にめちゃくちゃ笑った覚えはあるのに、終演後「えっと今日はどんな話やったか…」と思い出すのがなかなか難しい不思議な時間でした。
「台本で初めて二行以上の台詞がある箇所!」「脚本どないなっとんねん!」等とメタ的な発言もあって、私はとても好きです。その一環で「傷の治りが早くなっている*6」という設定も出てきました。
罪を償って社会貢献する気に満ち溢れながら囚人生活を送るコジマ…お前は何でここに来たんや!?とより疑問に思いました。マトモじゃないから来たのかな…。

「Hi!Ho!」での火起こし部分でもちょいちょいアドリブ(棒以外のもので火をおこそうとする)を挟み、ちびっ子との絡みもあって楽しそうでした。

 

康二くん≫

龍太くんの看守長は白目がち(黒目が小さくなる)で描きたくなりますが、康二くんの看守長はハイライトを消した真っ黒な目で描きたくなります。動画を見てようやく、「fame」ではあんな表情をしていたのか…!と気づきました。花道を通る際にカラカラ…と棒を引きずる音がして、とても怖かったです。

一つ注文をするなら、もっとニシハタに固執していじめぬいてほしかったです。ベッドの下からハサミが見つかる→個人懲罰房の流れを期待していたので…!最後に「愛なんてくだらない」と言いながら去るので、ケントがニシハタをかばった場面に愛を感じたのかなと思いました。

 

 川北くん≫

夏の川北くんの記憶が、大きな扇をくるくる回したり松明を持って踊ったりの険しげ(クール)な表情ばかりでした。どうせなら、笑顔の川北くんを最新情報としていっぱい保っていたかったです。

 

 

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まとめ

 今年の私は青チームの民になったのか…という感慨が大きかったです。兄組と弟組では弟組を好きになりがちなので、まさかそちら側から見るとは思っていませんでした。

"意外な配役"と聞いた時からどのようになるのか色々と考えていましたが、幕が上がって実際の配役を見た時に感じたのは、若い子の底力を上げたいという意向でした。もちろん西畑くんはその”若い子”側ではなく、教える”大人”側にだいぶ前からなっていた訳ですが、時の流れをひしひしと感じます。

 

看守や看守長が実在するのは当たり前の世界ではない、というのは東の方を見て思います。
「大昇くんは赤いつなぎで…」と聞いた時にすぐピンとこなかったのですが、東の「少年たち」はオレンジvs緑なので”赤”は異質なんですよね。

15年夏以降、色々なバージョンの「少年たち」を観てきましたが、どの季節も過ぎ去ってから良い思い出になるとともに、その時しかない刹那性を感じて切なくなります。

 

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レポツイ

*1:朝田くんがドラムを担当する中で、数回だけ大橋くんが披露する回がありました。法則性が読めないガシャに、該当担は恐怖したのでは。

*2:ANOTHER~ダイゴと長老について~ - 柑橘類の陽

*3:このペンダントがあったことで、ムロはニシハタの顔がわかったし、とても協力的になれたのだと思います。

*4:去年の夏は、11月公開の映画「ラストレシピ」を観て、なるほどここから夏松竹の慟哭…と納得しました。

*5:「おやすみ」と青チームに声を掛けたケントに対し、おやすみの語源から何やら話が膨らみ、よくわからない時間が送られる小島くんの独壇場タイム。

*6:16日昼公演。回復力を高める薬を考案して、囚人たちのご飯に混ぜて人体実験してるのかな。そうすると看守長はラストで筋力増加剤などを飲んでムキムキのバキバキになって囚人たちに素手で向かってくるだろうな、と妄想が広がりました。

明日はまた違うことを言っているかもしれませんが。

渋谷さんの脱退発表があってから大阪公演までの約4ヵ月と、コンサートの感想です。時系列順に読みたい方はこのまま、コンサート部分だけ読みたい方は目次機能をご利用ください。

4月に書いた記事はコチラです↓
なくなったと思っていた世界線の話 - 柑橘類の陽

 

 

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発表があってから大阪公演まで

色んな方のブログやTwitterを読んで、自分の反応との違いを考えていました。

 

まず、「大切なお知らせ」メールが来てから内容を知るまでの間、地獄の時間として過ごしていた方が多かったようです。メールを受け取った私は気持ちが凪いで、時が来るのを待っていました。ただの憶測や噂が飛び交う中、白黒ハッキリするタイムリミットを公式から提示されたことで、後は確認してから判断しようと気持ちを切り替えられ、スッと落ち着いたのだと思います。どっちつかずの時間が長い方がしんどいです。*1

 

会見の映像は、当日に「アッコにおまかせ!」で流れたものをリアルタイムで見たきりで、他番組で流れたものは意図をもった脚色をされているとのことで、今後も見ることはないと思います。それでも、文章だけでなく映像があったのはありがたかったです。私の訊きたいことはメンバーが既に訊いてくださっていましたし、メンバーが訊いてすら揺るぎない覚悟をもっているのなら、もうそれは誰にも止められないのだとすぐに思えました。

 

周囲のeighterさんが∞の曲を聴けなくなる中、今年になってアニソンを聴く比率が90%くらいになっていた私は、逆に∞さんの曲を聴くことが多くなりました。旅立つ人の背中を押す「今」を一番聴きたくなっていたのは、自分を納得させるためだろうと思います。祈りは捧げるものなんだよな~とそこの歌詞に一番引っかかっていました。

 

安田さんの体調に関しては、お体を大事にして無理はしないでいただきたいですが、無理をしたい気持ちもわかるので、本当に危ない時は全力で止めてくださいね!と周りの方々を信じるしかないと思っていました。そういった意味でも、大倉さんの言動はどうしようもない不安を解消してくださり、とてもありがたかったです。

 

7月14日までの7人の∞さんに対して私が望んでいたことは、音楽番組が難しいとしても、会員向け動画でも何でも媒体は問わないので、7人のパフォーマンスをもう一度見たいということでした。女子ドルの卒業セレモニー文化に馴染んでいるからかもしれませんが、「最後の曲」があること、その選曲の意味を教えてくれること*2で、ファンにとって一つの区切りになります。

現実は、各テレビ局の音楽特番やレギュラー番組でのパフォーマンスラッシュでした。eighterさんだけでなく、これまでに少しでも∞を気に掛けてくださっている方が最後に7人の姿を目に焼き付ける機会があって、本当に良かったと思います。

(アルバムの宣伝があると思っていたので)「『無責任ヒーロー』と『大阪ロマネスク』を歌うとしても、あと一曲は聴きたいな。“俺達が結成して初めてもらった曲です”での『do you agree?』は泣くし、"デビュー曲です"で『浪花いろは節』にしても、エンヤコラセーのドッコイセ!で泣いてしまうよな~」なんて考えていました。どの曲が来ても泣いてしまうし、以後も特別な意味を持って聞いてしまうのは仕方ありません。

実際の7人最後の曲は、「関ジャム」で披露された「LIFE~目の前の向こうへ~」でした。私がどれだけ言葉を尽くして説明するよりも、実際の映像を見ていただいた方がより伝わります。各音楽番組で披露した曲たちはどれも旅立つ渋谷さんの背中をあたたかく押すようで、曲の説得力が増していました。あんなにも状況にピッタリで気持ちが伝わってくる曲を∞さんが持っているということを、改めて知りました。

 

渋谷さんの卒業セレモニーともいえる、各局の熱いはなむけを見たはずなのですが、不思議なことに、安田さんがお休みしているレギュラー番組を見ても、「6-1」の5人なのか「7-2」の5人なのかが頭の中で判断つかず、すっかり私の時は止まってしまいました。もちろん新曲の宣材写真は6人で、見る度に「∞が6人?」と首を傾げていたので、脳みその受け入れてなさっぷりがすごい!と他人事のように思っていました。
札幌公演や名古屋公演を経て、6人の関ジャニ∞を見た方々の話を耳にしても、全く現実感が伴いませんでした。

 

大阪公演を観ると私も受け入られるようになるのだろうかと思う中、私が当選したのは8月23日だけでしたので、台風の予報を聞いて泣きたくなりました。開催されたら帰る手段がないとわかっていても向かうので(急な宿泊に対応可能な経験値とお金はあります。)、中止なら中止で早いうちに諦めさせてほしいと思っていました。

あるはずの公演がなくなったり、地震や大雨でチケットを紙切れにするかもしれない事態が今年は何回もあったので、もし中止になっても諦めやすい、受け止めやすい状態ではありました。
中止の判断を聞いて納得したものの、とはいえ6人の∞を見るのが次のツアーまでお預けになるなんて、他の人と世界線が違うままで翌年に持ち越し…?と気持ちの上では納得しきっていませんでした。

 

しかし、あまりに落ち込む私を見兼ねて友達が別日の大阪公演に声を掛けてくれたので、2018年中に6人の∞を見ることができました。本当にありがたいことです。

 

 

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「GRE8EST」を観て

 

コンサートに入って一番に思ったのが、「可哀想」なんかじゃない!ということでした。残される側でも置いて行かれる側でもなく、6人は全然可哀想でない。もし誰かに「渋谷くん辞めるんやろ?大丈夫?」と訊かれても、「そうなんです。もちろん寂しいですけれど、6人で『関ジャニ∞』をより良いものにしようと頑張っている最中なんです。未来の音楽番組でまた渋谷さんと共演できたら、すごく幸せだと思います!」とサラリと返せるなと思いました。

 

札幌と名古屋に参加していないため、「大阪公演からは踊ります!」の度合いがどれくらいなのか私にはわかりませんが、「やすくん大丈夫かな?><;」等の目で見るのは安田さんの本意ではないと思いますので*3、以降、そこに関しての意見を外に出すことはあまりないと思います。

「わたし鏡」の弾き語りはめちゃめちゃカッコ良かったです!

 

ユニット曲以降がとても情緒不安定なセトリで、まるでオタクの心情を表しているかのようだと思うくらいでした(笑)。*4
予想に反して涙が目からこぼれなかったので、このまま泣かずに終われるかも?と思いましたが、「大阪ロマネスク」はダメでした。「本編最後の『大阪ロマネスク』」というだけで泣けてしまう。
今回は全体の空気を見に行った感じだったので、11月の振替公演ではもう少し細かいところまで目に焼きつけたいです。

 

「振替公演を検討中です」という文字を目にしても、その気持ちだけで十分嬉しいよ~ありがと~と思っていたくらいなので、まさか3日後という短期間で振替公演が発表されるだなんて、思ってはいませんでした。たった一公演のために、再びステージを組んだり各所のスタッフ人員を確保したり、それがどれだけお金がかかり大変なことなのか、想像がつきます。

 

多少電波な話ですが、松竹座で関西ジャニーズJr.の舞台を観てから∞コンに参加し、翌日には内パラに参加という怒涛の流れで、今がいつなのかどういう世界線にいるのかわからなくなっていました。内くんが歌うV.WEST楽曲は∞がデビューする前からの曲ですし、今でも聴けるのも内くんがソロ活動をしているからこそだと思いますし。「もしもこの時○○だったら」という出来事*5がたくさんあり、その選択によって未来は少しづつ変わっていくのだと思いますが、チャプターが多すぎて抱えきれなくなりました。
担当や推しは上書き保存でなく別名保存タイプなので、その切り替えが上手くできなくなってしまったのかもしれません。

 

コンサートを経て、6人で歌う新曲を「∞だ」と認識できるようになりましたし、バラエティー番組を見ても「全員は何人なのか」をいちいち考えなくなりました。少し前を向いたような、それとも相変わらずのような状態です。7人の∞を受け入れた自覚は7年後だったので、今回の猶予も同じにしています。

イエローパンジーストリート」を無性に聴きたくなっている心情の変化については、もっと先の私が考えてくれるだろうから今はいいかとのんびり構えています。

*1:SKEの市野成美ちゃんが今年の2月15日に「3月末の卒業」を発表したものの、最終公演の日時がなかなか決定せず、「早く最終公演の日時を発表してくれないと、参加できるかわからないし、”卒業まであと〇日”のカウントダウンができない…。」とジリジリしていました。そう思うことがなるちゃんの卒業を望んでいるようで、そうじゃない、そうじゃないんだけど、早く知りたい…と約一ヵ月間はめそめそしていました。

*2:「いつか二人でやってみたいねって話してた」「オーディションの時の課題曲だった」「昔つらかった時に、同期とこの曲を口ずさんで励まし合った」「いつも劇場公演を頑張っているメンバーでやりたかった」

*3:私がもし私が舞台上に立つ人だったら、観に来てくださった方に心配事を忘れさせるパフォーマンスができない自分に嫌気がさすと思います。

*4:「ひびき」「涙の答え」(しっとりバラード)→「キング オブ 男!」(オラオラ系)→「罪と夏」(パリピ系)→「CloveR」(可愛い)→「前向きスクリーム!」(盛り上げ曲)→「大阪ロマネスク」(王道バラード)。

*5:村上さんの舞台「If or...Ⅱ」にちなんで、"If or… ポイント"と名付けています。

関ジュ6月舞台雑感

6月に東名阪各地で上演されていた、関西Jr.出演舞台の雑感です。

 

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「マリウス」

まず、1930年代のマルセーユでは婚前交渉が恥ずべきものとされていたのかというところからでしたが*1、当時のマルセーユでどんな人たちが暮らしていたのか、空気を掴みやすかったです。初見は話の流れを把握するため全体的に見るよう心掛けていたら、プティの場面を何個か見逃していました。

 

西畑くん演じるプティに関しては可愛いという記憶しか残らなくて、ハテ?記憶喪失?という状態に。前年に同じプティを演じた七五三掛くん担当の友達から「出番数は少ないけど、とにかく可愛い!歌も可愛い!!」という熱い声を聞いて想像していた以上に一挙手一投足が可愛かったです。*2お顔と表情も可愛い。長尾くんがかんじゅ日誌で言っていたように、普段の松竹座で西畑くんが演じる機会のない、超!可愛い役どころでした。かわいい。

主に上手~中央で繰り広げられるマリウスとファニーの切ないすれ違いと対比するかのように、下手側でゆっくりと想いを着実に結んでいくプティとニャでした。決してハッピーエンドではない物語の中で、一服の癒しとなっていました。桟橋で楽しげに過ごす二人の手前には、再びマルセーユに戻ってきたマリウスの姿があり、色んな感情や立場の人が集まる場所が町であると思いました。
本読みの時に「西畑くんはお芝居がすごくうまい。勘もいい。」「それは必要としていない。一番若い君にはうまさは求めていないから、それを1回取っ払ってやってみよう。」*3というお言葉を山田監督から頂いたそうですが、逆にその「うまい」プティと私の観たプテイとの違いはどんなものなのか、気になります。

 

様々な登場人物の中で、私が一番に気持ちが寄ったのがパニス(林家正蔵さん)でした。自分の子供でもおかしくない年齢の若い子に恋をしても、結局は同世代の若い男とくっつくものですよ!と口を挟みたくはなりましたが。あと10年くらい生きられるかというところで、子供という大切な存在ができ(子供と血がつながっているかどうかはあまり重要でないと思います)、文字通り生きる希望ができたのだと思います。ファニーの心は自分に向いていないと知りつつ傍にいるのは辛いですが…。どれだけ大金を持っていても人の気持ちは買えないことを、ずっと思い知らされ続ける訳ですから。*4「ファニーは俺のものになったぞ!」と喜べる程に性格が悪くないことが、マリウスが再びマルセーユを去る際のパニスの打ちひしがれた表情からわかり、辛いです。特に最後のシーンでプティとニャの仲睦まじい様子を双眼鏡に収めていると、絶望したパニスがカットインしてくるので、幸福と不幸の落差を余計に感じられました。

 

セザーヌが公で「自分の孫」として赤ん坊を抱く機会は永遠になくなった訳ですが、それでも自分と同じように「父親」として我が子を想うパニスの気持ちを慮って、我が息子のマリウスに厳しい言葉をかける姿こそが「父親」ゆえの愛情でした。

 

でも、あの時にマリウスがマルセーユでの暮らしを選んでいたら、ずっと外の世界への憧れを抱いたまま暮らす姿をファニーは近くで見ることになり、それはそれで辛かったでしょうね。もしもの世界で考えると、劇中でも少し話していた「マリウスは海へと出ていき、ファニーはマルセーユで待つ」という形が一番二人が幸せに過ごせたのではないかと思います。あのタイミングでファニーが妊娠さえしなければ…それとも、この形でも当時のマルセーユでは歓迎されなかったのでしょうか。

 

全体的に、子供よりも大人側に気持ちが寄るようになったあたりで、私もすっかり大人になったのだなと思いました。

 

最後に。翼くんの演じるマリウスはワルな大人の魅力たっぷりで、照史くんの演じるマリウスは愛嬌があって憎めない感じになっていたと聞いています。翼くんのマリウスが観られなくて本当に残念でしたが、照史くんバージョンのマリウスが誕生したことは嬉しかったです。たとえゆっくりでも、翼くんのお身体が快方へ向かいますよう、祈っています。

 

 

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「滝沢歌舞伎」

滝沢座長の演目では、「滝沢演舞場」*5に参加して以来になりました。

そんな未知の現場なので、初日に回ってくるレポの文章の意味が全くわかりませんでした(笑)。これは以前に「JOHNNYS' World」の時に感じたものと似ていて、ほぼほぼあらすじがないけれども、怒涛のショーが続いていく…という流れ自体も合わせて、すごく『ジャニーズらしい』演目だと思いました。

 

一回きりの参加なので、全体を見るように心掛けていました。幸い阿部くんも正門くんも上階から私がパッと見つけやすいシルエットなので、わかりやすくてありがたかったです。

阿部くんは御園座開場を祝しての舞をずっとニコニコの笑顔で踊り、祝意が伝わってきてとても良かったです。

正門くんは、赤いライトを浴びてのギターをソロで弾く姿で確実にファンを増やしたと思います。カッコ良かった…!正門くん以外の関西Jr.メンバーにも、それぞれ見所となる場所を作ってくださって感謝です。

 

滝沢歌舞伎でこれまでにも知っていた情報の実態がわかったのも良かったです。

 

①「春のおどりはよーいやさー」

このフレーズは知っているもののどう使うかわからず、お客さんが「よーいやさー!」とレスポンスするのかな?「よーいやさー!」「よーいやさー!」と重なり合っていくのかな?等々と期待が膨らみすぎており、逆にさり気なく言われて気づかなかったらどうしよう…?と心配もしておりました。

実際は「春の踊りは よ~いや\\\\\さー!!!(舞台上全員) /////」で、そこで切るんですね!?と驚きました。

 

セグウェイ

ハンドルがある形式だと思っていました。もしかしたら雑誌で見かけてもセグウェイの認識をしていなかったのかもしれません。セグウェイの時点で現代的ですが(ここに引っかかるのは、「歌舞伎なのに」という思い込みがあるからですね。)、電飾が点くとより近未来的ですね。

 

③鼠小僧

いつ来るのだろう…?とドキドキしていましたが、ラストの水ビシャーッ大放出を考えれば(知っていれば)、本編最後しかなかったですね…!登場人物の簡単な紹介のみで物語が終わってしまったようで、少々尺に物足りなさを感じましたが、これもまた関西のコント・新喜劇の長さに慣れきった身だからかと思い当たりました。「東西SHOW合戦」の時も同じことを言っていました(笑)。毎日のレポでよく見掛けたのがこのパートなので、日替わり要素が多く含まれる部分なのでしょうね。

大量の小判が客席に振ってくる様は圧巻でした。水の大放出と合わせ、最後の最後まで豪華絢爛ですごかったです!バレリーナの方が水しぶきを上げて舞う度に、前列のお客さんがサッと防水シートを掲げる様子も、上から見ていておもしろかったです。

 

一枚絵として一番頭に残っているのは、五条大橋の上で弁慶(照くん)の大薙刀の上に降り立つ牛若丸(滝沢さん)でした。止まっている姿が綺麗でした。

観劇後は、「何かスゴイものを見たな~」という漠然とした感情が残りました。流石、「ジャニオタならば嗜んでおくべき舞台」に挙げられる演目!*6

何度も観る機会があると、推しの変化や「この曲ではここを見たい!」と自分なりの見方が出てくるものですが、今回は未知の世界に足を踏み入れられる機会があっただけでも、大満足でした。

 

 

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魔女の宅急便

関西の宝として大事に大事に育てられてきた、あの大西流星さんが外部舞台に一人で出演!という時点で、近所のおばさん目線で応援してきた者としては涙が出そうでした。いつの間にか大きくなって…!

西畑くんのプティとは逆に、松竹座ではマスコットキャラや平和を願う純粋な役を担うことの多い大西さんが、年頃の普通の男の子を演じることが新鮮です。同世代の女の子と並ぶ大西さんは、すごく「男の子」でした。観終えた後に、「なんてラブロマンス…!」と胸が高まりました。

 

トンボは「空を飛びたい!」というまっすぐな思いから、飛行機制作に励んだり空を飛べるキキに声を掛けたりする積極的な子で、ダンスパーティーでの振る舞いを見ると、コミュ力の高いリア充属性でもあるなと思いました。

 

「空しか飛べない」とキキは嘆くけれども、「だれだって小さくっても、魔法を1つもっているのよ」と人が持つ可能性に気付かせる言葉をかけたキキは、魔法使いでした。人を励ます魔法をキキは知っていました。

 

キキのいた村では魔女(キキ)の存在は日常でしたが、トンボのいる街では非日常でした。日常に異物が入った時の嫌悪感や恐怖を抱く街の人々の反応は、致し方ないのかもしれません。わからないことは、怖れにつながります。そして真っ先にキキを受け入れたおソノさんから、映画「羊の木」でのクリーニング屋のやり取り*7を思い出しました。おソノさんは、自分の感じ取ったままを信じるし、旦那さんはそれを受け止める方なのですね。

物語のクライマックスである、キキが頑張りすぎて疲弊した結果ホウキで飛べなくなる場面は、辛くて泣きました。「マリウス」の時には自分が大人になったから見える世界が広がったと思いましたが、今回は大人になったからこそ受け取り方がよりしんどくなってしまいました。おソノさんみたいに「心が疲れているときには無理してはダメ。」と労わってくれる人が、近くにいてほしい…!解決方法が、キキの代わりに無謀なチャレンジをするトンボを助けるためという、気合いで乗り越える方法だったので、実生活に活かせるかどうかは保留にしておきます(笑)。守れるものがあると強くなると言いますし、やはり最後は気の持ちようなのかもしれませんが。パッと見た画では、キキがヒーローでトンボがヒロインのように思えましたが、キキの中にある力を最大限に引き出したトンボの存在が、キキに対する魔法になっているかもしれないと思いました。

 

昔に映画を見た時には気づいていませんでしたが、キキは修行のために街へ訪れたのであって、いつかは離れてしまう身だったのですね。またトンボやおソノさん達に会いに行ってほしいです。

*1:キリスト教の影響もあるとおっしゃる方がいて、今の日本と大分異なる価値観での生活だったようです。

*2:昨年版とはプティの出番が少し変わっていたようで、「二人の出会いが…」「そんなシーンあったっけ…?」と友達とは話がかみ合わなかったです(笑)。

*3:「日刊スポーツ」2018年6月9日

*4:「花のち晴れ」の天馬くんも、最後はそのような状態になってしまいましたが…。

*5:横山さん、大倉さんが出演していた2006年春に観に行きました。演出変更後の中盤以降に参加したので、二人が「太陽の子供」でフライングすると聞いていたのに「大阪ロマネスク」歌唱に変更されていたな~とか、光くんがコンッとキツネポーズをしていたな~くらいの記憶しか、今は残っておらず残念です。

*6:「Endless SHOCK」、「JOHNNYS' World」シリーズ、「PLAY ZONE」シリーズと並んで挙がっている印象です。

*7:最近雇った男性に刑務所帰りの噂が立ち憤っていたものの、それが事実だと知り遠ざけようとするが、接していた中で自分が感じたことを大切にしたいと思い直し、今までと同じように過ごすことを決めたくだり。

「皆さんの声援が私達の力になります」

6月18日の朝に関西地方で起こった地震。その時私は屋内にいて、「大きめの地震だな」と揺れる棚を見つめていました。その後、「移動してたから揺れたんかわからへんだわ~」と笑う会社の人達を見て、私もそちら側になりたかった…と思っていました。揺れるのを見てしまったから、怖い。今回の地震でイライラしやすくなっていた私ですが、一つ不安なことがありました。

週末の遠征はどうしよう?

2011年3月12日に上京予定だった時の事を思い出し*1、「行けたら行くわ」くらいにしか実現を期待できませんでした。会う予定をしていた友達にも、そうとしか返せませんでした。
小さい余震でも目は覚めるし、「二日後の本震に注意!」というツイートを何度も目にし、ありがたい忠告にしても大きな揺れを期待されているようで嫌なんですけど!とイライラべそべそしたり、大雨に怖がりつつ、やりたいことをやって早めに一日を終えていました。周りの人はすぐ日常生活に戻ったように見えるのに、どうして私だけ戻れないのだろうか。それもイライラの元でした。

その後は幸い大きな揺れや交通網の乱れがなかったので、週末は当初の予定通りに出発しました。
私がまず向かったのは、愛知県の栄にあるSKE48劇場です。

開演前の場内アナウンスには「大阪北部地震」も早速加わっていてウッとなりましたが、ステージの上の彼女達はキラキラしていて、これまでと変わらない世界にホッとしました。
そして「約束よ」という曲でファンそれぞれが推しの名前を8回叫ぶコールを聞いて、思わず涙がこぼれました。
背中が押されるような声の圧に力が湧いてくるのを感じ、何だか元気が出ました。タイトルにも用いた「皆さんの声援が私達の力になります」は、アイドルがよく伝えてくれる言葉ですが、その一端を実感したような気がしました。

名古屋でも東京でも、友達とご飯を食べながら色々な話をして、気が晴れました。体調も悪くない、むしろ普段より元気かもしれないと思える程になりました。
そういえば、2011年の3月は、なくなった予定の代わりに地元の友達と会って、地震が怖いだの何だのと何時間も話して、互いの不安を紛らわせていたことを思い出しました。震源地の近くに住んでいなくても、今までは普通にあった日常を突如壊す地震が怖かったのでした。どうしてそんな大切なことを忘れていたのだろう?と思うと同時に、思い出すだけの心の余裕ができたことに気づきました。

「非常時にエンタメは必要ない。贅沢だ。」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、大事なものです。少しの間だけでも非日常の世界に入り、しんどい現実を忘れられる時間があることは救いです。*2私は今回の遠征で気持ちが整理され、スッキリした状態で日常へと戻れました。行って良かったです。

音楽劇「マリウス」大千穐楽で聞いた、雨が降っているような大きな拍手の音も、とても心地よかったです。これも、先日のコールと同じく、お客さんが作り出した音の世界です。

最近は、どうしてそんなに酷い言葉を投げつけられるんだろう?どうしてそんなに身勝手なことができるんだろう?と苦く思う出来事が度々あり、ついつい「○○ファンは」「オタクは」と主語を大きくしてしまい嫌になっていました。でも、この一週間で私が元気になったのも「○○ファン」「オタク」のお陰なので、全てを嫌うのはまだやめておこうと思いました。
そしてどうせなら、自分も誰かを元気づけられる側でありたいと願います。

*1:公演が中止になったり決行されたり、そもそも行きも帰りも手段がありませんでしたし、観劇どころでないことは理解していました。

*2:しんどい現実そのものを見せつけられているようで、その時の自分に向いていない演目も、勿論あると思います。

あけおめ2018雑感

 4年ぶりに関西ジャニーズJr.単独で開催した、大阪城ホールでのコンサート。情報局会員の方は「ジャニーズジュニア情報局会員動画 #20」を見てください!の一文で終わるところを、未来の自分用に色々と記しておきます。

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曲ごとの感想


毎回セトリが少しずつ変更されており、3日夜からの「チラリズム」生着替えなしと「背中越しのチャンス」スモークなし、4日の「『二人の花』のメインステージにバックがいない」くらいしか自力で気づけていなかったです。カットした尺を使って、3日夜以降はリレー対決を追加した形でしょうか。

歌のメインが次々と変わるしょっぱなのメドレーは、「この曲はあの時に聴いた曲!」と4年間の様々な季節を懐かしく思い浮かべていました。単に「(直近の)クリパ兄組+弟組」だけではなく、この4年間の積み重ねが目の前に現れていました。
感覚だけで話していても伝わりづらいので、時系列順に披露した曲を表にしました。*1
※披露時期を重視しているので、重複している曲目もあります。
※関西Jr.オリジナル曲は省いています。(しょっぱなのメドレー+ソロ曲や気になった曲を書き入れたので、偏っています。全曲を適用させるかは検討中。)

15年春 「明日に向かって」
15年夏 「好きだよ」「Secret Agent Man」
15年兄 「D-motion」「まもりたい」*2
16年春 「愛を叫べ」「宇宙に行ったライオン」「誘う」「心の空」「雅」「百花繚乱」*3
ジャニフワ 「誘う」「雅」「百花繚乱」
16年冬 「Super Nova」「象」「二人の花」
東西合戦 「Super Nova」「誘う」「雅」
17年春 「Super Nova」「明日に向かって」「真冬のパンセ」*4「愛してる愛してない」
17年祭 「象」「愛してる愛してない」
17年兄 「Hit the floor」「宇宙に行ったライオン」「背中越しのチャンス」
17年弟 「象」「Sweet Liar」「カレカノ!!」「まだ見ぬ景色」「背中越しのチャンス」


「アイシテル」

小島くんと正門くんがバクステで踊り、それぞれ外周を半周歩いたあたりで暗転した曲。初回時に思わずステージ上を見まわしてしまいましたが、正真正銘2人だけしかステージ上にはおらず、嬉しかったです。

「猫中毒」
◇セットからひょっこりと飛び出す姿が猫ですし、ぎゅぎゅっと集まってわちゃわちゃする姿も猫で可愛かったです。モニターにsnowアプリのような効果が映され、ピンク猫の龍太くんはクリパに引き続き可愛い豚さんイジリでした。*5

「Electric Shock」
初めは上手・下手それぞれにいた2人が、中央に歩み寄り絡み合うパフォーマンスで、西畑くんは金色の衣装・赤い雷光(スクリーン)、康二くんは銀色の衣装・青い雷光という対比が、より双極性を増していました。個人的にはあまりシンメ萌えをしない方なのですが*6、ザ・シンメなふまけん曲に加えてこういう演出は、シンメ好きな方によりグッと刺さるのだろうなと思いました。

「never」
兄組公演を観て願っていた「城ホセンターステージでの披露」が叶いました!360度周りからぐるっと眺められることで、より堪能できました。カッコよくて大正解!
クリパでは次の準備のため抜けていたバンド組も、順番にスポットライトで時計のみ照らす演出に参加できて満足です。

「愛してる愛してない」
曲中のキザな台詞を毎公演変えて、千秋楽ではシャツはだけもプラスしていて(スタッフさんには反対されたようですが)、より良いものを作ろうとしている姿勢に好感がもてます!恭平担とともにこのまま突っ走ってほしいです。

「関西アイランド」
新曲はコッテコテ関西色な盛り上がりソングで、「アイランド」という最近の社長お気に入りフレーズが入っていることにホッとしました。初回のみ、各ラインごとに一言挨拶と「ほな!×4 ほな!まったなー!」講座がありましたが、貴重なマイクチャンス&回を重ねるごとに楽しくなりそうだったので、3日夜からはなくなってしまい残念でした。

◆MCコーナー(チーム対抗大喜利→リレー)
西畑くんと小島くんが別チームなため、赤と白のペンライトを両手に持つ3日でしたが、千秋楽にして「西畑くんと小島くんが白組だったら、下手前方にいる川北くんと同じ画面に入るからちょうどいいのに!」と言っていた私都合の良すぎるチーム分け展開となり、上手くいきすぎてすぐに状況を飲み込めませんでした。*7
小島くんは大喜利で最後のオチとして期待されており、イラストを用いた回答が多かったことも嬉しかったです。16年春の大喜利で、絵の上手さを活かした回答もできるのに、もったいない…!と思いながら見ていたので。

「愛されるより愛したい」
シンメが歌う曲の王道であるキンキ曲は、道枝くんが未満都市に出演したことによる選曲でしょうか。刀を用いたダンスで、和テイストも追加されていました。お正月ですしね。

「背中越しのチャンス」
兄組(康二くん、西畑くん)と弟組(大西さん、恭平くん)のクリパで披露していたこの曲は、それぞれ下手側外周と上手側外周から始まり、センターステージにて結集されました。最初の文字は外向きのパフォーマンスなので、松竹座とは異なりスが康二くん、キが西畑くん担当でした。センター集合後には、康二くん&恭平くんが「ス」、西畑くん&大西さんが「キ」の文字を一緒に作っていて、これぞこの冬の集大成!と嬉しくなりました。

「また今日と同じ明日が来る」
16年秋冬開催の嵐コンで二宮さんが披露して以来、西畑くんとの交流エピソードの1つに位置づいていたこのソロ曲に対し、17年クリパで披露があるか…?という期待がありましたが、この大舞台に持ってきました!15年夏の「Gimmic Game」披露といい、勝負所での西畑くんの選曲センスが私はものすごく好きで、全幅の信頼を置いています。イントロの一音ほどで、何が来るのか察知しやすい西畑担だけ初回は死に至っていたのが面白かったです。静かに燃え滾っている感じのパフォーマンスで、何かに例えるなら白い炎でした。会場のペンライトは赤時々黄色で、混ぜたらいい感じのオレンジになるな…とも思いながら、息をのんで見守りました。

 

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人ごとの感想(200字程度)

 

◆西畑くん
色々ひっくるめて、西畑担の友達とは終演後に「西畑くん、めっちゃいいですよね!」「良い!」という会話しかしていなかった気がします。康二くんのソロ曲があり、「西畑くんのソロ曲はまだかな…」と思えるようになっていた自分に、4年という時の流れを感じました。*8 あの頃は、まさかこんな未来があるとは思っていなかったです。

◆小島くん
「『アンダルシアに憧れて』でモニターに僕が映った時、大きな歓声がきたなと喜んでたら、実は笑いが起きてたらしくて。」という風に後で本人が話していましたが*9、いやそんなこともない!もちろん歓声も大きいですからね!というのは、これからも強く伝えていきたいです。千秋楽にて、「『Esper』の最後でハケる琉巧くんにかまいすぎて、次の『鼓動』イントロに慌てて入る小島くん」というモノマネレパートリーが私の中に追加されました。

◆川北くん
今回の公演では、可愛い川北くんも凛々しい川北くんも元気な川北くんも見られますが、どれがあなたのお好みですか!?とニコニコ微笑みながら提供したくなりました。「3秒笑って」は赤ベスト着用です。大喜利・リレーコーナーでは、誰かが何かを言う度に大きくリアクションを取るおなじみの様子が、大阪城ホールという広い空間でも遠くから見分けやすかったです。

 

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まとめ

12月は兄組だけ参加した人、弟組だけ参加した人に向けての「この冬はこんなことをやっていましたよ!」というお披露目タイムにもなっていたので、リハ時間の都合もあるでしょうが、クリパ披露曲が多いセトリというのも良かったです。弟組に参加していた複数の友達に「小島くんが膝の上に琉巧くんを乗せていたのは、振り付けなんですよね…?」*10と確認されたのも、ほぼ360度な客席ゆえに死角ができ、松竹座で見慣れていた場所以外に目をやれるきっかけになったからなのだと思います。

予想通り地獄のグッズ列は、しれっと横入りする人の多さに心を折られそうになりましたが、何とか欲しいものを購入できました。苦労をしたいのではなくて、ただ欲しいグッズを買いたいだけなので、希望するグッズがスッと買える方向への改善に向かってくださるとありがたいです。変則的なグッズ数から誰なのかを推理する余興タイムはいらないので、せめて誰のグッズが出るかは事前に明記してほしいです。時間と体力は有限…!

4年前の西畑くんは一度目の坊主で袴姿が似合いすぎていて、小島くんも電気屋さんCMの「コ~ジマッ♪」とイジられていたような頃でした。それからジャニーズWESTがデビューして関西Jr.から抜け、もし「関西Jr.だけで大阪城ホールを埋められる?」と訊かれても、14年や15年の私は渋い顔をしていたと思います。正直なところ、今回の申し込み時でさえ「チケットがダブってもちゃんとハケるだろうか…」と心配していたのですが、実際の当落状況を見ると落選や全滅の文字の多さに、いつの間に関西Jr.の人気はこんなに高くなっていたのだろうかと驚きました。次のアリーナ級会場のコンサートまで今度は4年もかからないでしょうし、今度は全国ツアーに…!と欲張ってしまえる程に、頼もしくなったと思います。
新たなギミックとして追加された大きい不等号(<)のようなアイテムを春松竹でも見かけ、あけおめコンはあくまで通過点であって、これからも歴史を積み重ねていくのだろうと思うと、その瞬間に立ち会えていることが嬉しいです。


◇おまけ:あると思っていた(希望を含む)演出◇
・まいジャニで披露していた先輩メドレー。
・3人×5組くらいで同時多発「猫中毒」。(予想というより希望。メイン・センター・バクステ・サイド×2の5カ所で、17年春・Jr.祭り披露ユニットの流星くん正門くん小島くん含めた猫軍団で視線迷子になりたかったです。)
・犬耳カチューシャ着用で「浪速一等賞!」(戌年なので。ナンバーワンワンワン!)

*1:改めてセトリを見ると、舞台メインの夏は曲の選択が独特でした。

*2:この時のキーボードは真鳥くんが担当で、あけおめ2018では小島くんが担当しました。

*3:ざっくりと【和メドレー】としてまとめたくなりますが、16年春は「雅→心の空→誘う→百花繚乱」、ジャニフワは「雅→誘う→百花繚乱」、東西SHOW合戦は「誘う→雅」と曲の流れが違うところが趣深いです。

*4:初日のみ出演した龍太くんが、真鳥くんと末澤くんを従えて披露。

*5:その後AKBグループ成人メンバー公演のライビュに行き、「雨の動物園」というユニット曲でメンバーが「可愛い動物がきますよ!モニターに注目してください!」と煽るもメンバーのアップ映像しか中継されず、「これは、あけおめ猫中毒みたいなモニター演出をやっているのでしょうね。会場のモニターごとを映すのが正しい効果ですよ!」と見当がついたので、兼オタの経験値蓄積は楽しいです。Mマスのもふもふえん曲でも「スクリーンに注目!」と同じ演出があったので、動物系の曲でこの演出は流行っているのだろうな~と立て続けに実感しました。

*6:その時々によって推しを中心とした関係性に萌えるので、シンメに位置しないことが多いです。0番を挟んだ推しの反対側を見るだけの視野がないのかもしれないな~とぼんやり考えています。ジャニよりも女子ドルに対しての方が「これ!」となったコンビに固執しがちです。

*7:3日昼夜→西畑くん紅組・小島くん白組、4日昼→西畑くん司会・小島くん紅組、4日夜→西畑くん・小島くん白組。

*8:私の中で、これはすごいことなんです…!今回のあけおめグッズも、「今の西畑くんだったら、もしも撮影日にインフルエンザだったとしても別日が用意される、はず!(>_<)」という低めの期待度になってしまう程、推しの選抜外に慣れている身としては。「メイン4人とトリオは絶対あるから並べていいよね」と思われていると知っていても、なかなか自分の考え方は変えられないです。

*9:産経新聞2月24日夕刊「関西ジャニーズJr. ごっつええやん!! Vol.31」

*10:「正義の味方はあてにならない」での一幕。クリパでももちろんやっていました。小島担は「小島くん良かったね~」となる瞬間だったと思います(笑)。