柑橘類の陽

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「あかりさん」を推したい~映画「関西ジャニーズJr. 目指せ♪ドリームステージ」感想~

4月16日より公開されている関西Jr.の映画・通称「ドリステ」。映画を観終えた関西担がこぞって呟く「あかりさん」*1とは何なのか。

この映画は、ローカルアイドルの小姓ズがなんやかんやと頑張るお話です。なので、映画を観終わった後にドルオタとして誰のファンになっているのか楽しみでした。そんな私がまず思ったのが、「私の推しは、小姓ズ次郎担のあかりさん!」でした。
公式サイト(映画『関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ!』 2016年4月16日全国公開)に掲載されている予告編映像の15秒あたりで目につく、コンサート会場で見かけるような人、それがあかりさんです。


以下、映画の内容ネタバレですので、気にされない方のみお進みください。

 


それはそれは強烈なインパクトを残す熱烈な次郎(文一くん)担であるあかりさんの出番は下記の通りです。

 

風太くん初参加の定期ライブ
座席はない客席を見渡す風太くん(西畑くん)に「夜の女王みたいな人」と評されるあかりさんは、会場のチェックに余念がありません。鏡をよく見て自分の準備も万端です。
小姓ズの名乗りとともに、「いやーーっ!きゃーーーっ!じろーーーーーう!」と赤い紙テープを次郎さんに投げつけます。手作りウチワを思いっきり上げ、はた迷惑なお客さんかと思いきや、あかりさんの神髄はここからです。「ここらで、小粋な侍ジョークを一ついいですかね?」と話し出す次郎さんに、「出たーーーっ!侍ジョーーーーーークッ!!」と高らかに合いの手を入れるあかりさん。お客さんに向けての呼びかけでは、はにかみながらも「醤油♡」ときちんと答えます。というか、フレッシュJr.でももう少しマシだろうと思う盛り下がりトークに、一つ一つ笑顔で相槌を入れられる人なんてあかりさんくらいなのでは!?ミュージカルの練習を始めたと告げる次郎さんには、「ミュ?ミュ~ッ♡」と喜びを伝えます。

・タウン誌に記事が掲載され、「とりあえずのミュージカル」を始めた小姓ズ
明らかに増えた客を見て、パチンと指を鳴らし喜ぶあかりさん。しかし目の前で次郎さんのブロマイドが売り切れ、もの凄い形相で怒るのかと思いきや、「あなた、趣味がいいわね!」と最後の次郎さんブロマイドを購入した女の子を笑顔で激励。緑色(朝日奈くん=赤名くん)のグッズを選んでいた女の子には「何見てんの!次郎ちゃんよ!」と赤色のグッズを持たせ(そこは追加購入してもらえるように持っていくべきかとも思いますが…)、他のお客さんに「あなたも次郎ちゃんを買いなさい!」と推しの布教をすかさず行う心意気、天晴です。ゴザが敷かれた客席の最前列には座れなかったため、いつものように紙テープを投げつけると前のお客さんに絡まり、「ごめんなすって…」と謙虚に謝るあかりさんでした。小姓ズファンになると、言葉遣いも古めかしくなるのでしょうか。
ちなみに、次郎さんはあかりさんを認識しているものの、ライブ中は誰の声なのかまでは気がいっていない模様。

・物珍しさから増えたお客さんの数も減ってきた頃の定期ライブ
登場の「ホイ!ホイ!」はもちろん一緒にコール。変わらず「リーダーーーッ!いやーーーーーっ!じろーーーーーーーう!」と熱い声援を送るあかりさん。「あかりよ!あ~か~り~っ!」と自己アピールも激しく、思わず「わかっとるがな」とツッコミたくなります。

・小姓ズ公式サイト
小姓ズへの不満が増す掲示板の書き込みの中に、「J・I・R・O! J・I・R・O! JIROOOOOOOOO!!」と熱い書き込みが。「アカリ / 40代」…あの人しかいない。舞台挨拶中に文一くんも言っていましたが、公式に声を送ることは大事ですね。

・小姓ズ5周年記念ライブ
せっかくの5周年ライブなので赤い着物でバッチリと盛装をキメるあかりさんは、もちろん最前列センターを陣取ります。胸元のタスキは「小姓ズ結成5周年おめでとう」。わざわざこの日のためにタスキを発注したあかりさんの気合いの入りっぷり。開演前には「じろ~ぅ」と小声で発声練習、サイリウムの振り方の練習に余念がありません。屋内公演なので持てたサイリウムは、もちろん赤色。でも実はあかりさん、上手で橘くんと風太くんが歌う際は、ちゃんと2人を見ています。(そしてその後視線は次郎さんへ。)

・小姓ズ解散決定後、スナックあかりで働く姿
ここが一番の泣きどころでした。
お店のドアに貼っていた手作りポスター「小姓ズ ファンクラブ 受付中」をはがし、もうファンはやめてしまうのか…と思いきや、新しく「小姓ズ 再結成 署名 受付中」の文字と5人のイラストが描かれたポスターを貼り、微笑みます。あかりさんはまだ諦めていなかった!そしてその姿を偶然陰ながら見ていた次郎さん。アイドルとファンの関係の縮図。報われる報われないということではなく、ただただ「応援」をするあかりさん!それに、あかりさんが作っていたのは「小姓ズ【坂野次郎】ファンクラブ」ではなく、「小姓ズファンクラブ」でした。次郎さんだけではなく、小姓ズ全体のファンクラブ!自担ロックオンの盲目担かと思いきや、自担が大切にするグループ場を大切にしているあかりさん。懐が深い!応援サイトを作る手伝いをしたいです!一生懸命タグを打ちますよ!

・小姓ズ復活ライブ
今日も赤い着物で気合の入ったあかりさんの胸元には、「小姓ズ復活おめでとう」のタスキがかかっています。後ろ側は「帰って来た小姓ズ」、注文する時はさぞかし嬉しかったでしょうね。銭湯のおばあさん(おそらく箱推し)とともに、前列から熱い声援を送ります。ここで注目して頂きたいのは、銭湯のおばあさんが自分の右側にオレンジ色のタオルを置いていたまさにその場所に、後からあかりさんが白いタオルを敷きなおし座っていた事です。つまりは場所取り。いつからこの二人は仲良くなっていたのか!?最強タッグの誕生です。

 

私があかりさんの一番好きなところは、いつも全力でライブを楽しんでいるところです。
最初は時代錯誤とも言える強烈な姿に圧倒されたものの、どんな状態の次郎さんも応援するという一貫とした態度には、「ファンの鑑」という言葉を贈りたいです。あかりさんの目から見る次郎さんはすごくキラキラしているんでしょうね。復活ライブなんてまさに、その輝きに「私の目に狂いはなかった!」と涙しそうです。一連の流れで輝きを増していく次郎さんを見て余計に誇らしくなったのではないかと思います。年齢は若干サバを読んでいそうな気もしますが、そこも愛おしいです。

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銭湯のおばあさんは、イントロで体を揺らしリズムをとる姿が愛らしいです。小姓ズ(→胡椒)を英訳した「pepperz」のzにジャニーさん味のあるこだわりを感じます。*2

 

 

私がアイドルに求めるのは一生懸命な姿なので、この映画内では残念ながら推しを決めるには至りませんでした。しかし、「とりあえずのミュージカル」にしても工夫したり、試行錯誤している姿には好感が持てるので、小姓ズの「これから」は応援したいです。
グループでは年下ポジションが好きなので、素直でおでこが可愛い橘くんになるのか、それとも世界で一番中の人の動きが好きな風太くんになるのか、迷いどころです。

最後の復活ライブでは、今までと同じ小姓ズの名乗りでも立ち姿が違っていて(ただ足を横に広げるのではなく、かかとを上げ、斜めに位置することで美しいです。)、風太くん、西畑くんのアイドル100%が出ていて、こういうところが好きだと思いました。
「Dream Catcher」の二番ソロカットでは、「9割は右目でウインクする西畑くんが左目でウインクしている」というめちゃくちゃレアな姿もあるので、お見逃しなく。

そもそもの運営方法が小姓ズ側へなかなかの投げっぷり、良く言えば自主性を重んじる形で、最初の定期ライブ(という名の立ちトーク。)を見ると、これに税金が使われているのか…と真顔になります。お金を出せばそれでいいというものではありませんが…。満くん(優馬くん)がいた頃や翔吉くん(康二くん)の入った頃はもっとアイドルだったのかもしれませんが、それにしてもよくも5周年までは存続させてもらえたものだなと思ってしまいました。まゆまろ先輩にビラ配りを手伝ってもらえる程に期待されている存在だったわけですが。
割とぐだぐだな状態である小姓ズでも次郎さんにとっては大切な場所で、「とりあえずなミュージカル」でみんなでワイワイやっているときもすごく楽しそうな印象でした。

龍太くん演じる橋口さんは撮影所勤務で、小姓ズへはお手伝いする「マネージャー的存在」です。部長に小姓ズの存続をかけあってくださったり、「これで人気爆発や!」と喜び勇んでデジカメを構えてくれたり、観客が増えてきてお客さんが「キャー!」となった時の嬉しそうな笑顔が可愛いです。そっと支えてくれていてありがたいです。

そして最後の「Dream Catcher」映像はとても心躍りますね!心どころかペンライトを振って踊りたいです。松竹座があんなに大きく見える体験は他ではできません!
時代を先取りすぎた応援上映こと、「バンザイナイト」のイベントが今こそあったらピッタリだったのにと思います。
関西担の中にキンプリ(映画)体験済の方もぼちぼちいらっしゃると思うのです。ラストで思いっきりペンライトやウチワを振って、いつもより大きく見える松竹座のライブ映像を楽しみたいです。そして、次郎さんの「皆さんは目玉焼きになにをかけますか?」という呼びかけに\そのまま!/ と叫びたいものです。(あかりさんの「醤油っ♡」をかき消しそうですみません。)
何なら全員紙テープ持参を必須にして、小姓ズが決めポーズをする度に投げて回収すればすごくシュールな光景になりそうですが。風太くんのサーモンピンク色、もしくはシャケ色は探すのが大変そうですが、白色を染め込めばいいんですかね。

あとはものすごく今さらなのですが、赤名くんってカッコイイんですね。赤名くんをじっくりと見られる機会がこれまでなく、アクションができたりスタイルも抜群だったりで、人気が出るのも納得だなと思いました。なかなか松竹座には来られない方も、一度スクリーンで見てみてはいかがでしょうか。

先生のお部屋に「EAST SIDE STORY」のポスターがある!復活ライブの看板周りにリボンがあしらわれていたのはReborn(復活)をと掛けているのかしら…?などなど、映画の隅々に隠された小ネタがあるので楽しいです。
見つけきれなかった小ネタや、「Dream Catcher」部分を何度も見返したいので、DVDの発売が今から待ち遠しいです。

 

【おまけ】小姓ズ+橋口さんの好きな場面。

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人物を飛ばして背景を見るのが苦手な私が唯一作れたクイズです。



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舞台挨拶に関してはコチラ↓

関ジュ映画舞台挨拶覚え書き - 柑橘類の陽

*1:劇中のスナック店名は「あかり」、サイトへの書き込みは「アカリ」で正式な表記は不明ですが、この記事では「あかりさん」と表記します。

*2:KANZAI BOYA やnoon boyz