柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

「十五祭」雑感と春から考えていたこと

 

 

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「十五祭」雑感

周囲にeighterがいない方からはどう見えていたのかわかりませんが、不穏な噂でファン全体が春からざわめいていたため、コンサートに参加した方の感想が「このまま∞は続いていく!安心!」or「あかん、やっぱり噂は本当なのでは…」と二極化する、笑える(笑えない)状態でした。

私の場合は、観終わって「明日私は死ぬのかな?」と思いました。それくらいに満足するセトリで、もし明日死ぬとしても悔いがありませんでした。
8周年、10周年で見たかった景色。かつて8人であったことを隠さず、歴史の一部として扱うこと。カップリング曲の存在は忘れていたんじゃないのか、もう踊りたくないというわけではないのか。色んな思いが巡りましたが、どの瞬間も良いコンサートでした。

個人的には、新しく作られた「∞ o'clock」の歌詞に「村神様」のフレーズがあったことで、昔の自分を許せそうで良かったです。*1

「LIFE~目の前の向こうへ~」で流れた歴代の「LIFE」映像は、泣いてしまいますね。あれはズルイ。もっと売れたかった、関ジャニ∞の勝負曲だと思っているので、どの時代の「LIFE」を見ても戦う意志を感じます。

本編最後の挨拶の代わりに全公演同じメッセージ映像だったことと、ラストの曲が「咲く、今。」*2であったことが美しすぎるあまりに完結・別れを感じさせ、余計にファンの間で不穏な空気が増していたのかもしれないと思います。

 

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春のざわめきで考えていたこと

「不穏な噂でファン全体が春からざわめいていた」と初めに書きましたが、私はeighterの中では穏やかに過ごしてきた方だと思います。

ネット・週刊誌の記事やワイドショーは、オタクでも書けるような番組・雑誌の発言まとめ記事だったり、想像・妄想だらけのソースどこ?記事ばかりだとこれまででわかっているので、不穏な記事が出ても「また何か言ってるな」くらいのもので、気にしていませんでした。*3それでも時々、錦戸担の母が「亮ちゃんが脱退するって記事が出てる…」と話してきたので、ざわめきの元の内容は大体把握していました。

無関係な場所で好き勝手に何を言われたとしても、結局は公式の発表が全てだと思っています。ミステリー小説と違って全ての情報がフェアに公開されている訳もないのですから*4、真実どうこうとは別に、公式の発表は「こう思ってほしい」という会社の意思表明であると考えます。なので、非公式な場所からわざわざ自分が不安になるための情報を集めて、都合の良い(悪い)道筋を作らなくていいはずです。

「どうしてこんな記事がネットにたくさん出るのか…」「記事にアクセスが増えるとお金が入る仕組みだから、本当でも嘘でも無責任に何でも書くんでしょ。」というやり取りを何度もしました。

「もし噂が本当だったら自分は何をしたいのかを考えたらいいんちゃう?」とは何回も言いましたが、どうして無責任な記事をそこまで信じて、わざわざ不安を大きくさせる方向へ行くのか不思議に思っていました。*5

 

去年の渋谷さん脱退発表時と違う点は、∞さんからの言葉が少なかったこと、「crystal」のCDが発売されるとなっても音楽番組に出なかったことでしょうか。不安の芽はすぐに育ってしまいますから…。誰に問うても正解が出ない、宙ぶらりんの状況が続くのはしんどいです。『週刊誌の報道によって、春から覚悟を決められたファンはすぐに現実を受け入れられた。』なんて訳ないです。祝い事もですが、当人が発表すると決めたタイミングより先に赤の他人が発表するのは、無粋の極みです。

 

∞としての活動が少ないもどかしさから、横山さんと大倉さんが関ジュのプロデュースに精を出すことを良く思わない人が増えているのも知っていました。

チケットの倍率的に簡単には言えませんでしたが、二人がプロデュースしていたコンサートを観ていただけたら、そこには後輩たちに対する愛があることがわかると思うんです。メディアに注目されるのも、チャンスや成長の場をもらえるのも、横山さんと大倉さんが多忙の合間を縫って動いてくださったお蔭だとわかるので、関ジュ担の部分で強く感謝しています。二人がどんな気持ちでプロデュースされているのか私にはわかりませんが、頑張る関ジュの姿を見て、救いや希望といった前向きな感情が生まれていたらば、と願います。

発表後の週末に彦根で観たAぇ!groupの姿は、とても眩しかったです。

 

 

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9/5以降に考えたこと

9月5日は出張中で、昼ぶりにスマホを見られたのがちょうど17時でした。メールを読んで「は~っ!?」と慌ててサイトに行こうとするも繋がりづらかったので、Twitterでおとなしく情報を追いました。ざっと把握した上でひとまず置いておき、ジャニ事に関係ない友人との食事を楽しみました。帰宅してから改めて公式サイトで動画を確認し、「47発表への転調が激しくない!?」と思った後からずっと、「言ったじゃないか」のサビが頭の中で延々と流れることになりました。

本当のことが知りたいの(神さま)
本当のことなんか知りたくはないの
本当のことを教えてよ(仏さま)
本当のことを言わないでくれよ
言ったら ぶっ飛ばす~~~~~!!

何万何億通りと考えられる発表形態・内容の中でこれがベストではないと思うからこそ、ほんまにこれが公式の見解でええんやな!?と怒っていました。サビ以外の部分は特に当てはまっていないのですが…いや、「crystal」期間限定-多謝台湾-盤の件を合わせて「お祓いした方がいいよ」は思います。その後、他の曲も頭の中で延々と繰り返されていましたが、翌日の夜には頭の中に音楽が流れなくなりました。*6きっと怒りが収まったのでしょう。*7燃料を得なければ怒り続けられませんし、ずっと怒るのは嫌だったので、すぐに収まって良かったです。怒りの後は、「そうか。」と納得するしかありませんでした。

比較的すぐに錦戸さんの退社を受け入れられたのは、直近の嵐コンで聞いた二宮さんの挨拶と、NMB劇場であるメンバーの卒業発表に居合わせたことが大きかったです。

嵐のコンサートで「16歳でデビューして20年で今は36歳。これが26歳でデビューしての46歳だとしたら、次の一歩を踏み出すことを考えるにも全然違ったかもしれない。」という旨の挨拶を二宮さんがされ、「せやな。」と頷くしかありませんでした。年を経る程に再出発が難しくなることを、一社会人としてよくわかります。
劇場公演の最後に卒業発表をしたメンバーから、当日は「『え~っ!?』の声が少ない…」と言われてしまいました。でも、卒業する(辞める)決意を簡単にしたわけでないとわかるから、その決意を否定する「え~っ!?」という声は軽々しく出ないものだよ…でも声が出るように頑張った方がいいのかな…と、しんみりしました。

そこから別れや再出発についてぼんやりと考えていたので、今回の発表でもすぐに受け入れる方向へ変われたのでしょう。

それに、比較的冷静に受け止めているのは「これからも続く関ジャニ∞の世界」に安田さんがいるからだと思います。

自分の中の錦戸さんの思い出を探そうとすると、”毎公演「果テナキ空」の曲中に何度も目を合わせてハイタッチをしていたのに、DVD収録回では「何してんの?」と言わんばかりの目で錦戸さんが見るからロボットダンスをして誤魔化す安田さんの姿があったな~”とか、”まだヤス呼びだった47コン広島のMCで「大倉と章ちゃん」のワードが出た時にすごく喜んだな~”とか、”可愛いユニット曲の制作を依頼した横山さんが途中経過を聞くと、曲名「ブリーフ」で頭を抱えたこともあったな~(終着点は「アイスクリーム」)”とか、どうしても安田さん絡みのエピソードからになってしまいました。

ジャニーズ事務所を去った錦戸担の母と安田担の私では、見えているこれからの世界は違うと思います。それはもう仕方のないことです。

全く同じにはなれなくても「担当が去る」という経験は、∞事の翌週にNMB48の推しメンが卒業発表をしたばかりなので想像がつきます。覚悟をしていたはずなのにめちゃめちゃ動揺し、情緒が不安定になりました。*8友達に「これだけ卒業が続くとNMBはどうなってしまうのか…」と訊かれても、推しが卒業した後の世界を全く思い描けませんでした。グループ全体からするとただの「1人」という数字かもしれないけれど、私にとっては大切な推しの卒業なので、全然冷静ではいられませんでした。
これは私が箱推しでなく単推しであるからか、どうしても「推しがいる世界」と「推しがいない世界」に分けてしまいます。

 

 

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これからのこと

9月以降の∞事で笑けたのは、47コンの会場発表時と10月1日の錦戸さん始動時です。おもしろくて笑うというよりは、笑うしかなかったという状態なのかもしれませんが。

友達と「大阪はドームで!東京も!愛知も北海道も福岡も!そうしたら参加できる人がたくさん!」と話していたので、会場が発表されると想像以上(以下?)にキャパの足りなさで笑ってしまいました。移動するだけでも大変そうな無茶な日程にも、あほなん!?と泣き笑いしそうでした。二次元でなく三次元の話ですよねコレ!?
都道府県在住の友達が「えっ○○市!?」と身近な地名にざわめく中、奈良県民は「やっぱり100年会館ですよね。*9」という反応が多かったのはおもしろかったです。秋から行われるAぇ!groupの関西ツアーも同会場で、その時は「他会場と比べてキャパが少ない…」と思ったのに、今回の∞では「キャパが大きい部類に入る!」となるのもおかしい話だなと思いつつ。ここまでキャパが少ないと、「ご縁があったらお会いしましょう」という心持ちです。

錦戸さんの新生活の展開のスピード感は私の中の錦戸さん像とブレがなく、「亮ちゃんっぽいな~」と笑けてしまいました。日常生活で「在職時から次の転職活動をした方がいい」とよく聞きますので、「せやろな」と簡単に納得できました。(もちろんゆっくり休んでからの方が動ける人はいますし、各々に合った方法があります。)
次の情報が何もないとどうしても落ち込んでいってしまうので、次にやるべきこと・楽しみをすぐに提示してくださってありがたかったです。達者でいてください。

もはや、推しには「健康でいてほしい」というのが一番の望みで、次に「楽しい事がいっぱいあってほしい」、その次くらいに「ファンを楽しませてくれるような機会があったら、とても嬉しい」と望むくらい、アイドルに対して求めるものが年々少なくなっています。

錦戸さんはメンバーが嫌いになったから去るということではないだろうと思うので、錦戸さんは、関ジャニ∞は、そう私が思えるだけ充分に夢を見せてくれているのかもしれません。それだけでもありがたいことですし、好きになれて良かったです。

*1:「村神様」と書いたBabunのイラストを、雑誌に掲載していただいた時のこと。「村神様」という言葉を聞きかじった私は賞賛の意味で使ったけれど、どちらかというと馬鹿にしたニュアンスで当時は使われていたのだと後で知り、「馬鹿にするつもりはなかったけれども、もし不快に思う人がいたら申し訳なかった…!」と時々思い出しては反省していました。

*2:関ジャニ∞ 咲く、今。 歌詞 - 歌ネット

*3:とはいえ、eighter人格は酒をのんだくれている感じだったので、若干やさぐれてはいました。

*4:アイドルに限らず普通の人でも、周りに全情報を公開しなくて良いと思っています。事情を知らない相手だからこそ、楽なこともよくあります。

*5:「去年のすばるは本当だった」と言うならばこそ、「自分は何をしたいのか」を考えるのが建設的だと思います。

*6:「言ったじゃないか」→X JAPAN「紅」→(会社でジャニハラを受ける)→日向坂46「ドレミソラシド」→関ジャニ∞「Tokyoholic」…という脳内セトリでした。日向坂になったあたりで、少し気が晴れたのだと思います。eighter人格もお酒を飲むのをやめ、片付け始めました。

*7:NMBの推しメンが卒業発表をしたと聞いた時は、窓の向こうに雨がザーザー降る夜のイメージがこびり付いていたので、何か事が起こる度に頭の中で音楽が流れるという訳ではないようです。

*8:やけ酒をあおりたがる女子ドルオタ人格を、eighter人格が慰めるイメージになりました。

*9:前回の47会場で、奈良県開催となると大体そこになる。