柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

声優さんを追ってみて、自分のスタンスを確認した話

2018年初めにMマスこと「THE IDOLM@STER SideM」にハマり、いい機会だからいつもとは違う世界に触れてみようと、いわゆる「中の人」である声優さんについても追ってみることにしました。その中で気づいたことを、記します。

【私がアニメを観る時の前提条件】
●新アニメの一覧表でタイトル・あらすじ・イラストを確認して、観るアニメを決める。
●推しになるキャラは見た目でわかる。*1

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気付いたこと

「養成所」と「所属事務所」がある

ジャニーズは事務所が一つなので、入所順さえ覚えていれば先輩後輩の関係が掴めます。声優さんは養成所と所属事務所(移籍する場合もある)によって、関係が複雑になります。日本史と世界史の違いみたいだなと思いつつ、別軸を繋げるのが苦手なので*2、詳しくならないままです。

 

使用アプリが異なる

やっとデジタルに放ちだしたジャニーズや、女子ドル関係でスマホに入れていたアプリとは別のアプリを使うことが多々あり、生息地の多様化と棲み分けを感じます。これまで触ったことのなかったニコ生の仕組みも、ちゃんと理解できました。目的がないとなかなか身につかないですね。

 

ソシャゲがめっちゃ多い

元々ゲームはあまりやらなくて、やったとしても育成ゲームくらいだったのもあると思うのですが、次々に登場する新ゲームの多さに、中の人を追っかけている(「○○さんの声が付いたキャラを応援する!」)方は、どうやって折り合いをつけているのか不思議になりました。課金がなければすぐ店じまいになる世界なので、「どうしたらゲームの人気が出るか?」を度々考えます。キャラクター、声、ストーリー、ゲーム性、ガシャの排出量、何を重視する人が多いんでしょうね。

 

課金先が複雑

ジャニーズはFCとWEBに加入すれば、そのグループのチケットを取れたり(FC)他グループの連載も読めます(WEB)。*3声優さんの場合は、配信チャンネルごとに会員限定動画があったり、イベント申し込みは主催者によって様々なサイトを用いたりで、「○○さんセットはないんかいな…」と時々思います。番組の取捨選択ができて良いとはいえ、足していくと月当たりの金額がえらいことになりますし、課金した先のコンテンツを見る時間がなくて、全てを追うのは躊躇しています。
番組①(AさんBさん)、番組②(AさんCさん)、番組③(AさんBさんDさん)みたいに番組と出演者の組み合わせがややこしくて、果たして私は全てを把握しているのか?と不安になります。全部は無理でもしんどくならない程度に追っています。

 

レポが少ない

人数の差なのか性質の差なのか、何かイベントがあった際のレポツイが数個見かけて良いところです。複数人のツイートを突き合わせた方がレポの正確性が上がるので(悪気のない記憶違いを人はよくする)、一人にかかる責任が半端ない世界だな…と思っています。

 

無断転載が少ない

雑誌やブログやチョクメやら、無断転載禁止のお達しが出ているというだけできちんとルールを守れているのが、平和で良いなと思います。

 

声オタとのスタンスの違い

 私「『□□□(作品名)』では○○(キャラクター)が好き。」
 友達「○○役は▲▲さん(声優)だね。▲▲さんは『☆☆☆(作品名)』の@@役もやってるよね!」
 私「そうなんや~(秒で別の話になってしまった…!)」
という流れがこれまでよくあり不思議だったのですが、答えが出ました。私は作品『□□□』もしくはキャラクター○○を主体に考えているので「別(作品)の話になった」と感じますが、声優さんを主体に考える友達は「同じ(声優▲▲さんの)話」をしており、別の話に変えたつもりではないと気づき、スッキリしました。
新キャストが決定した際に「この役を演じる▲▲さんはこんな役もしてるよ!」とダイマをする声オタさんがよくいますが、決定後すぐではなく、その沼で過ごすのに落ち着き、もっと情報が欲しくなった頃に別の沼を紹介した方が、効率よく落とせるのではと思います。(確実に沼へ突き落としたいタイプ)

 

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苦手なこと

二次元のイラストと声を紐づけて覚えること

声オタに一番重要なことが、どうも苦手なようです。どうして今まで気づかなかったのかというと、「人の顔(三次元)と声を紐づけて覚える」作業はできる、もしくは得意な方なので、ドルオタや仕事をやる中でこれまで困らなかったからです。
アニメ「学園ベビーシッターズ」で狼谷隼役を演じているのがMマスの鷹城恭二役・梅原裕一郎さんだと気づいたのが、長い思考*4を経た3月末日だったので、相当に感覚が鈍いのだと思います。
「EDのクレジットを見れば?」という疑問には、OPやEDはあくまで映像部分を見てしまい、止めないと文字情報が頭に入らないから、という回答になります。それにクレジットで「○○さんも出てたのか~」と思っても、名前からどのキャラなのか思い出せなくて、翌週には忘れています。最近は「この見た目の子はこんなキャラ&エピソード」という記憶しかできなくて、めちゃめちゃ老いを感じています。
しかも、中の人の演技に注目しようとすると、話の内容がわからなくなって楽しくないとわかったので、ますます声オタは名乗れなさそうです。

 

低い声の聞き分け

「見た目は黒髪金髪ピンク髪の小柄な人が好き」ということで、声が高めの男性が好きなのですが、むしろ「普通~低い声の男性」の聞き分けをあまりできていないのでは…?と気づきました。
ゲームのタイトルコールは3ヶ月経っても46人中15人くらいしか自信を持って判別できませんでしたし、自信がある15人というのが声の高いキャラばかりでした。今でも疲れている時に聞くと、半分以上がわからなくなってしまいます。
声質がとてもよく似ている双子アイドルWの聞き分けについては、声から菊池さんの顔が思い浮かんだら悠介、山谷さんの顔が思い浮かんだら享介、という判断をしています。

 

朗読劇

「台本を読む」という視覚情報と「発する言葉の内容」に差があるので、脳みそが混乱して話にあまり入り込めない。会場が平地orなだらかな斜面、演者の服装は登場人物に準じるor関係ない、演者の動きはあるorない等、「見る」ことに対してどれくらい重きを置いているのか?…と色々考えてしまいます。声オタさんはこんな風にゴチャゴチャ考えず、お話の世界に入って楽しまれると思うので、残念ながら私には向いていない作業なのでしょうね…。ボイスドラマ状態な死角の多い席で舞台を観て、「まだこっちの方が話が頭の中に入ってくるな」と思ったので、視覚情報と聴覚情報のズレがすごく苦手みたいです。
慣れによって改善されそうなのですが、いかんせんほぼほぼ都内開催なため、朗読劇観賞の機会を増やすことが難しいです。


苦手なことは多いですが、三次元の見分けや動きによる推しの判別は得意なので、これからも私が楽しく過ごせるように動きます。

 

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まとめ

以上のことから、自ら「声オタ」を名乗ることはまだないと思っています。*5今のところ、好きなキャラクターと好きな中の人が一致しており、そこから横移動はしておりません。
新しい世界に身を置こうとする時は、自分が何に価値を置いているのかの確認ができて楽しいです。

イベントがほぼほぼ都内開催で、大阪も地方都市の1つにすぎないことをひしひしと感じます。なので、年に一回か二回は推しのイベントに参加できたら良いなというところです。他ジャンルの予定と上手く合えば、もう少し増えるかもしれませんね。

最近は、鮎川太陽さんが舞台だけでなく声優方面にも挑戦されているので、声優さんを追うここ数年の行動は、まるでこのために予習をしていたかのようです。数年前よりは色々な理解(イベントは大体90分開催とか、写真集やお渡し会の値段の相場とか。)があるので、動きやすいです。2018年に「今までのジャニオタ人生は、兜大吾くんにたどり着くショートカットの方法だったのでは!?」と思いましたが、Mマス→声優さん→鮎川太陽さん…という風に流れるオタク人生の輪廻と業の深さを感じています。

*1:黒髪金髪ピンク髪の小柄な人が大体好きです。都築さんや硲さんといった長身のキャラクターは、一目惚れはせずともキャラクターを知ってからハマります。これはこれで見た目でわかるかも。

*2:ジャニと女子ドルと二次元それぞれの年齢は覚えていても、同じ年齢を結び付けることができない。

*3:WEB連載に付く写真は、該当グループFC加入が必要となります。

*4:①2/3にMマス3rdライブ幕張公演のライビュを見て、恭二=梅原さんのお顔を覚える。
②「学園ベビーシッターズ」番組内CMで梅原さんのお顔を発見し、ED曲を歌っているとわかる。
③3/25に「学園ベビーシッターズ」イベント開催報告のツイートが回ってくる。
④梅原さんと西山さんが写っている…この位置は主要キャラの声?…梅原さんは鷹くんのお兄ちゃんか!?
⑤だから同日開催のMマス福岡公演にはご出演されなかったんですね!?とようやく思い至る。
・アニメに出演していないユニットが主題歌を担当することがあると知っていたので、②の時点で気づけなかったです…。声オタさんは多分キャストを見ていなくても、アニメを見てすぐに「お兄ちゃんは恭二くんだな」と気付くんでしょうね。

*5:言えるとしたら「最近は男性声優さんも追ってます」くらいです。