柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

【SideM】ありがとうステくん~「アイドルマスターSideM LIVE ON ST@GE!」サービス終了に寄せて

2021年8月31日をもってサービスを終了した、エムステまたはステくんこと「アイドルマスターSideM LIVE ON ST@GE!」について、記します。
私はボス(大吾P)&都築さんびいきの旗アルテPで、冬美くん・ピエールくん・硲さんも推しています。

 

 

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私がゲームに求めるもの

私がステくんを始めたのはステsageモバageがまだ激しい2018年1月で、いろんな「別のゲームは○○できるのに!」という文言を目にし、「私はあまり重要視しないけど、この人は重要視するポイントなんだな~」と思うことがしばしばありました(逆もしかり)。もちろん最初から100点の出来ではありませんが、少しずつシステムに改良が見られましたし、私は単純にステくん向きだったんだなと思います。

 

【私がステくん向きだな~と自覚した点】

・越境ユニットが大好き*1
・イベントを走る際に使用するのは、HPのみ。*2
・協力プレイがない。*3
・モバエムの10倍はガシャで推しが出る。*4

 

最初はイベントストーリーの読破もやっとで、当時の全力で頑張ったピエールくん上位は惜しい所で取れなかったものの、少しずつ上位報酬にも手が届くようになり、また推しが上位となる頃にはバチバチに戦えるようになっていました。試行錯誤の末、だんだんできることが増え…という過程を経験できたエムステは、私にとって非常にゲーム性がありました。

モバエムしかなかったとしても、「今度こそ音ゲー!」と運営が言うサイスタがあの頃にあったとしても、私はSideMの界隈に居つけなかったと思います。
ステくんと出会えてよかったです。

 

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お勧めイベントストーリー

ざっくりと、前期より後期へ進むにつれて、重ねてきた関係性の変化が描かれていておもしろいです。イベストの内容を「準備:本番」に分けた場合*5、「5:3」か「6:2」になることが多いです。作り手によって同じアイドルでも描き方が違うことを含めて、楽しんで読みました。*6
イベントの周期からか共演回数が多くなるメンバーが出てきましたが、イベストの中で「ステ世界線での絆」が描かれるようになりました。次郎さんと雨彦さん、翔太くんとタケルくん、ピエールくんと夏来くん(他にもあるかもしれませんが…)。

 

ユニットストーリー

前半のボイスなしユニット6組は8章×10話(他ユニットも登場)、後半のボイスありユニット9組は5章×6話の構成でした。後半組の方が読み応えがあって好きですが、その中でも虎牙道とカフェパレが特に好きでした。

まず虎牙道は、立ち絵の動かせ方が可愛い!切ないエピソードもありつつ、あの時の伏線回収~っ!と歓声を上げたくなる最終章がスピード感があって良いです!道流さんがどんなことでも良い点を見つけて誉めてくれるもんだから、読んでいると自己肯定感が爆上がりしました。
カフェパレは、神谷・東雲オンリー話の大胆さと、だから神谷はリーダーなんだよな…と思える優しい流れにグッときました。アスランが「アイドルとして」子供たちに名乗りを上げる場面も、嬉しくて泣きそうでした。

旗は、第1章ではアイドル経験者の涼くんが引っ張る形だったのが、最後は3人で横に並んでステージに立つ姿にグッときました。
アルテは、全体の5分の4くらいが麗くんの悩む話でしたが、その残り5分の1にあたる都築さん話が、BGMを「ボクの背中には羽根がある」にしたい雰囲気で良かったです。

 

「Year End Live 2017」

前期の傑作だと思います。話の流れが自然で、翔真さんの上位が納得な引っ張っていく感じと、どの組み合わせも仲良しだったのが好きです。道流さんの迷言(?)「315プロダクションの仲間たちは、1杯のラーメンだったんスよ!」が出たのもこのイベント。甘酒を勧めた英雄くんにぷんすこ怒るかのん先輩がかわいい…。
(準備:本番:エピローグ=6:1:1)

 

「315 Shiny Stage」と「315 Fantastic Stage」

「5:3」や「6:2」形式に慣れた頭で1話を開くと、いきなり本番スタート。「0:8」だと!?ヒューッ!最高じゃん!!
「315 Shiny Stage」では、2周年記念イベントの会場にいた4人のエピソードが、その後に開催された「315 Fantastic Stage」では、一番遠い中継先に出ていた4人のエピソードとなり、補完される関係なのも良かったです。FES直後の隼人くん&玄武くん、雨彦さん&次郎さんの仲が深まり、これぞステ世界線…!
冒頭いきなり本番!?な形式は、その次の「それゆけ!パッション探検隊」でも使用され(この時は本番ではなく、事務所での練習シーンでした。)、基本形があるからこそ意表を突ける、話の組み立て方が良いですね。
(準備:本番=0:8)

 

大吾くん出演イベスト「真夏のひまわりフェスティバル」

ライブ前に民宿で夏を満喫する4人だが、民宿のお爺さん(類命名:ミスターひまわり)が息子と喧嘩したままだと聞き、仲直りをしてほしいと一考するお話。大吾くんと春名くんの「家族」に関する対比と、ノリノリなキリオ&類コンビの良さがありました。ステイベの中で一番、大吾くんの事情に踏み込んだお話でした。そして、準備時に小噺やなぞかけのひらめきを得ることの多い(が、描かれない)キリオのなぞかけが、ライブ中にしっかりと披露された点も良かったです!
(準備:本番:エピローグ=3.5:3.5:1)

 

ピエールくんと夏来くんの絆「花咲くSchool White Day」

「WORLD TRE@SURE 07 in FINLAND」を皮切りに、今作と「香りのWonder land」で共演したピエールくんと夏来くんは、にこにこと穏やかな空気感を漂わせる良いコンビになりました。
ホワイトデーのCMに、同級生・先輩・後輩・先生、各種取り揃えた配役を行い、アイドル仕事をわかってるやないかい…!と感心しました。日本の学校イメージがわかないピエールくんと、高校生活真っただ中の夏来くん。学校見学で仲良く過ごすことにどこか切ない空気が流れるのは、桜の情緒が見せるものでしょうか。
ピエールくんが思い出を残すために写真を撮るのは、初期の「Magical Memorial Show」からの流れでしょうし、「花咲く初夏のセレモニーライブ」で「旬だけでなくハイジョメンバーも憧れに」と話していた夏来くんが、「香りのWonder land」では「旬やハイジョメンバーだけでなく、315プロ全員が憧れ」と話すようになったのが、ステ世界線での成長を感じました。
(準備:本番:エピローグ=3.5:3.5:1)

 

都築さん出演イベスト「雨と奏でる四重奏」

推し(都築さん、雨、紫陽花)贔屓があるかもしれませんが、白×アースカラーの衣装とピッタリな雰囲気で進むお話でした。恭二、翔太くん、アスランの三人がテラリウム作りに悩む中、都築さんは超越していて。マイナスイメージを持ちがちな「雨」に対して良い思い出があるし、音として楽しんでいる…というところまでは予想できたのですが、雨が止んだ先についてまで考えていたのが意外でした。
(準備:本番=6:2)

 

「315 Passionate Live」

一言でまとめると、一生懸命な直央くんが尊い!!!
3周年イベントにてダンス面で成長した姿を見せたい!と、直央くんが漣くんに食らいついていくお話。直央くんが「努力をすればなりたい自分になれるって、今のボクは知ってるんです」と話すのは、前年の「共に歌おう!ハロウィンパレード」での経験があるからです。その時に道流さんの伝えたことが、直央くんの中で生きていて泣きました。なりたい自分を実現しようと努力する姿に弱いです…。
(準備:本番=6:2)

 

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ステくんのスタンス(システム部分での思い出)

大吾くんと都築さんはガシャで1枚は入手し、冬美くん・麗くん・ピエールくん・硲さんは少しだけガシャを回す運用でした。前者二人は復刻のおかげもあり、全カードの入手ができました。

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イベントは毎回衣装ライン(2凸)まで走り、無理そうな時は上位1枚だけでも、推しの上位は完凸走りでした。順位や獲得ポイントより、求めるボーダーを確実に越えたい気持ちが強く、推し上位時はボーダー+●万ポイントをキープする走り方でした。一日だけ集中して走る方法は向いていないので、毎日地道にポイントを重ねていました。削りたくない睡眠時間をゼリーで補う感じです。イベント序盤は、絆Lvがまだ3になっていない組み合わせで走り、途中のステージが1回でクリアできなくなると強いメンバー編成に変更して走りました。図鑑埋めが楽しいタイプなので、「全員絆Lv3にする」というド高い目標に向けて、イベントを走っておりました。(2020/12/31達成)

 

イベントが開催していない期間にユニットストーリーを進めていき、☆回収をする日々でした。一年半もすると、メモが所持数をあふれてプレボに在中しており、スターとゼリー以外のアイテムが常時余るような状態でした。

各アイドルの信頼度を上げると読めるアイドルストーリー(全3話)については、ユニット間でもスカウト時など話の矛盾ができていたのが気になりました。媒体内ではつじつまが合っていてほしいです。

 

数回だけ開催された「合同ライブシステム」については、完凸するにはキツイシステムだと思いました。普通にイベントを1ターン走った最後に、マッチングした数名のユーザーと合同ライブを行うのですが、そのユーザーは同僚ではありません。合わせたユーザーの評価が、ライブの結果に関わってきます。ライブで高評価だとこの時に表示される自分の評価が上がる…らしいのですが、当時の私はライブをしても「A」評価止まり、それならライブ部分をオートで「B」評価(オートだとライブをした時より評価が下がる)のまま進んだ方が周回できるからとオートで走っていました。逆に私とマッチングした方は、「B」評価ユーザーで申し訳ないなと思いつつ。当時の普通のイベント形式と、あまり順位は変わらなかったです。


サービス終了のお知らせを聞いて、「全部の曲をライブしよう!」より「全部のイベントストーリーを読み直そう!」が先に来たので、私は音ゲー部分よりもストーリー部分をコンテンツで重視していそうです。実際のイベントではストーリーを読み飛ばしてまとめて読む派だったので、じゃあステくんで何が楽しかったのか?と考えると、単純作業を重ねて、先にも書いた「計画して実行して試行錯誤して…」を行うのが楽しかったんだと思います。W@Yも、キャンペーン中に☆を得ようと1つ前の段階まで育てておいて、開始されたらその属性アイドルのみ順番に営業でファン数を増やして着実にゲットするのが楽しかったです。
ソシャゲにおいての、自分のスタンスがわかって良かったです。

 

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ステくんと私(思い出語り)

松竹座付近の喫茶店で、みのりPとWT中国を走ったなぁ…(別の友達がこの時Pになった)
梅芸期間のジャニショレジ列でハロウィンイベントを走ったなぁ…
地獄のあけおめグッズ列で心が折れそうな時に、復刻ガシャを回したなぁ…

 

とまぁ、私のジャニオタ現場に寄り添ったステくん生活でした。ステくんを始めてから、スマホの画像フォルダにゲームのスクショ画面が増えました。

 

都築さんとの出会い

イベントを走るのに少し余裕が出てきた頃に刺さった、山梨イベの都築さん。「綺麗のたとえに相方の歌声を使うのか~」と興味を持ち、ちょうど来ていたアルテの情報供給の波に乗ってすごい勢いで情報を摂取した結果、アルテPになりました。今でも時々「何であの時は急に刺さったんだろう…?」と不思議に思いますが、この時の私に足りない成分が都築さんだったんだろうな~と思います。

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楽しかったWTドイツ戦

WT04中国の時は「自信がないから走りたくない…(それまで5000位に入れてない)」とべそをかいていましたが、05ハワイを経ての06ドイツが都築さんと冬美くん同ユニ!やったー!絵柄発表で「上位冬美くんの隣に都築さんがおるやん!」と最高にハッピーで踊りだしたくなる中、「都築さんを衣装持ち(2凸)にするには…天井まで課金する…?」と悩むガシャ結果でした。しかしそこで、WT中国からエムステを始めた友達が「ガシャSRかのんさんをゲットしようと完凸目指してたんですよ~!」とWTハワイを高い志で走っていたのを思い出しました。試走して必要なゼリーや予想ボーダーを計算した結果、「完凸できるのでは?」と走る覚悟が決まりました。冬美くん完凸とともに都築さんが衣装持ちになるなんて、走り甲斐がありすぎました。楽しかった~!

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他に遠い目になったガシャは、ひまわり大吾くんとホワイトデー都築さんと花火大吾くんかな…。天井はしていませんが。

 

大吾くんSOLO実装

旗で実装されるのは「涼くん→大吾くん→九十九先生」かな~と予想していた順番が、いい方向に裏切られました。しかもタオル実装!ありがとうございます!!!!映り込みでないレベルのタケルくんは、FES相手ではなさそう…?

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そんな大好きなステくんでの後悔は、以下の3点です。

 ・推しユニのDOSをステくんで走りたかった。*7
 ・二度目の大吾くん上位を走りたかった。
 ・もっと推しのFESを浴びたかった。

 

媒体によってアイドル達の関係が少しずつ違うものだと理解しているものの、ステ世界線で強まっていった各アイドルの姿がもう見られないのかと思うと、すごく寂しいです。でも、ステでゲットしたカード類がモバエムで閲覧でき、ステ世界線での出来事が完全に0になった訳でないことに感謝しています。

さいこうの夜(4月1日は忙しすぎて全ルートを回れなかった…)や、サンサンレイニーズ&そうちゃんみっちゃんの概念が、またいつかどこかで見られたら嬉しいな…!

 

ステくん、お疲れ様でした。すごく楽しく過ごせたよ!

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*1:箱推しよりも単推し気質が強いのと、各ユニットで推しが一人以上できないことが多いため、推しと推しの組み合わせ…つまり越境を望むようになる傾向があります。

*2:声優さんを追う中で色々ソシャゲをやってみたところ、HPとMPのような2項目を駆使する形式が主で、両方をうまく使いきれなくてイライラしました…。

*3:ゲームくらいは自分のペースで進めたいです。

*4:モバエムでは自力で引いた時にのみ入手できる「称号」、推しは0に近い。

*5:DOSに倣って「プロローグ」「準備」「本番」「エピローグ」に分けるべきかと後々思いましたが。

*6:私はすぐ「作り手だったら…」の方に気持ちが行ってしまうのですが、どの4人か、絵はどの段階で決まるのか(絵先?話先?)、キャラクターのどの部分をピックアップするのか、これまでのエピソードとの整合性は?等考えるのが、大変そうだけど楽しいです。この話は伏線を張りたい人、これは引きを作りたい人、この人は省略しがちなど作者人格が出ているような気がして。

*7:モバエムに引き継いで開催されて感謝しておりますが、モバエムで推しガシャ運がない身としてはつらい。推し率が6分の2だろうが7分の3だろうが、引けないものは引けない。