柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

幸せになってくれなきゃ困るぜベイベー~大段舞依さんご卒業に寄せて~

私の中の一つの区切りとし、思い出をそっと青春の小箱に入れるため、NMB48の4期生として2012年にアイドル人生を始めた大段舞依さん(以下、まいち表記。)との記憶を書き留めておきます。

 

 

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推し始めてからの6年間

2期生の推しが卒業し、その後加入した3期生の中で見つけた推しも卒業し、「それでも好きになることは諦めないぞ!」と半ばヤケになっていた2013年初頭がまいちとの出会いでした。4期生も加わった研究生の「青春ガールズ」公演に参加し、「私が好きなパフォーマンスはこの子かこの子かな~。」と二人に絞ったところで、その二人の内一人であったまいちが、MCで自分のほっぺたをふにっと伸ばしました。その瞬間、「はい、好き。」とまいち推しになる心が定まりました。*1おもち属性が大好きです。

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入場がまだリストバンド形式だった頃の公演。

初期は「エビ好きです!」というアピール*2を行っていたまいちは、同期の中で年上だったこともあり、カップリング曲のメンバー選出*3等、決してチャンスがなかった訳ではありませんでした。しかし、研究生ブームの時代を経た2014年2月、グループ全体の大組閣(研究生から正規メンバーへの昇格も含まれました)が行われた際、まいちの名前は呼ばれませんでした。
夏に研究生12人だけで行ったツアーの神戸公演*4は随所にメンバーの気合いを感じ、今でも「楽しかった!」と時々思い出すくらいに良い公演でした。
秋にはその12人で「想像の詩人」公演が始まりました。どうしたら昇格できるのか、まいちだけでなく他のメンバーも、きっとたくさん悩んだだろうと思います。翌年2月に全員が昇格し、それぞれのスタートに立ったことで、一つの区切りがついたように思いました。今でも特別な、がむしゃらな青春の1ページでした。

まいちといえばまず「2019倍可愛い♡」*5というフレーズのぶりっ子キャラが思い浮かぶと思うのですが、「家ではぶりっ子じゃないのに」と妹さんに生誕祭の手紙で言われてしまったように、初期は"キャラ"としてやりきっていないように感じていました。どうせならぶりっ子をやりきって、「あざとい」と言われるくらいに可愛さを極めてほしいと思っていました。次第にキャラクターとして成立し、「自分ではわからないけど、あざといって言われるんです~♡」と言うまでになった時には、とても嬉しかったです。
あやてぃん(森田彩花さん)との「ブス~」「逆逆~!^^」「スブ~」「そういうことじゃない!」という仲の良さゆえのやり取りにも、笑わせてもらいました。
ぶりっ子キャラに対して「おいおい(笑)」と返すのがセオリーな人が多いかと思いますが、私は直接伝えられる機会があると「めっちゃ可愛い!」と伝えてきました。だって可愛いんだもん!

ありきたりかもしれませんが、私がまいちを好きなところの一つに「全力でやりきるところ」があります。
自己紹介の後に簡単な一文二文を加えて会場を盛り上げたり、MC後半入場の時にぶりっ子しながら来たり、Nツアーで客席お立ち台の際に「見たらあかんで?」という感じで下の方にいる女性客をメッといなしたりと、まいちがステージ上でアイドルをやりきる姿を見かける度に\好き!!/と高まっていました。
他にも、「毎日ブログを更新してるのに全然コメント増えへん!」とお見送り*6の時に言っていましたが、ブログでコメント番号を3つ選んで次の記事に回答するというコーナーを作ったり、ヨガ配信を頑張ったり、握手会でアロマを焚いてみたり。色々と工夫を凝らすまいちの握手列が次第に伸び、目に見えて女性ファンが増えるのを体感し、嬉しくて泣きそうでした。部数も増えました!

「皆さんをガチ恋認定します!」と生誕祭公演で言ってくれた年もありました。
私は同性なのでまぁガチ恋ではないんですけどね、ははは。というスタンスでいようも、握手会で「可愛い~♡」とイヤリングを触ってくれる度にドギマギしすぎて倒れそうになっていたチョロオタなので、私が男性だったら確実にまいちにガチ恋で「俺のまいち!」「まいちしか!」と言っていたことでしょう。わはは。

そして2018年に妹の結愛(ゆい)ちゃんが6期生として加入しました。ゆいちゃんの加入は、まいちのアイドル人生の意味があったことの1つだと思います。決して楽しいことばかりではないけれど、まいちが頑張ってきた姿を傍で見ていたからこそ、ゆいちゃんはNMBに憧れたのではないでしょうか。まいちとそっくりなお顔立ちにプラスして八重歯(好き)のゆいちゃん。似てるとはいえ当然まいちとは別個の人間で、つかみどころのないキャラクターが面白かったです。
大段姉妹グラビアが実現したのはゆいちゃんの運のお蔭なので、本当に感謝しています!*7

AKBではチームの好みがB→K→Aなのですが、まいちのチーム異動がB2→M→Nという順番で、ちょうど私の好み順でした。まいちがチームNに異動すると聞いた時に「B2にいるまいちもMにいるまいちも好きだったから、Nにいるまいちも好きになることでしょう」と前向きに思えたのは、これまでのまいちのお蔭です。
今年のツアーの兵庫公演*8では開演前の挨拶をまいちが担当し、「この会場は前に研究生公演で来たから楽しい思い出しかないな~」と考えていたところだったので、少し泣きました。

24歳の生誕祭公演でまいちが年齢について悩んでいることがよくわかり、もしかしたら25歳のまいちを見ることはできないのかもしれない…と密かに覚悟していました。これまで以上に会いに行こうと行動したので、後悔はありません。まいちがいなくてもNMBを好きなままでいられるか、自信はまだありませんが、時の流れが解決してくれると信じています。

 

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各チーム劇場公演の所感

研究生「青春ガールズ」公演

まいちはユニット曲「雨の動物園」でライオン役を担うことが多かったです。*9サビ前に\ライ!オン!さ~ん!/とコールするのがお決まりでしたが、他グループの同公演ではコールがなく、独自文化であることに後から気づきました。

 

研究生「想像の詩人」公演

12人編成、全15回の伝説公演に、直接参加はできず。
しかし、「Must be now」(限定盤Type-C)に千秋楽公演が収録されており、今でも楽しめます。久しぶりに観ると、この時から今のまいちの表現力に差を感じ、それだけまいちが頑張った証拠であると思いました。

 

チームB2「逆上がり」公演

まいちの参加ユニット曲は「エンドロール」「わがままな流れ星」「愛の色」「抱きしめられたら」。私は「わがままな流れ星」を見ることが多かったです。この頃は、元気で可愛い曲のまいちを観るのが好きでした。

 

チームMアイドルの夜明け」公演

AKBではチームBのセトリが好きなので楽しかったです。一曲目「アイドルの夜明け」のキラキラさに泣きそうになりますし、中盤の「そばかすのキス」も楽しすぎて泣きそうになりました。
「口移しのチョコレート」「愛しきナターシャ」と大人っぽいユニット曲を担当するようになりましたが、私が一番好きだったのは「片思いの対角線」です。全編に渡り切なさがあふれていて、\私の推しは天才!/と世界中に触れ回りたくなるくらいに大好きでした。

 

チームN「N Pride」公演

今年の3月に始まったばかりの公演ですが、ハイペースで観劇できました。

・「偉い人になりたくない」…サビの大きく四角を描く振り付けが、「答案用紙」「窓」「本」と歌詞は違っても同じ四角で表せるのかと気づいた時のアハ体験。
・「Innocence」…まいちがソロ歌唱メンバー(3人)時の公演にも参加できました。「爪立てた」で(ガオーみたいな)爪を立てるポーズの時の表情が小悪魔で良かったです。

<参加ユニット曲>幸いなことに、3曲とも観ることができました。

・「シャワーの後だから」…椅子に膝をついて動く時の背中からお尻にかけての曲線が、至高の美しさでした。
・「西瓜BABY」…ひたすらに可愛いまいちを楽しめます。3つの中では唯一コールができる曲。
・「愛しさのdefence」…切ない+カッコイイ楽曲。

 

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卒業発表を受けてから

ゆいちゃんのツイートで、まいちの卒業発表を知りました。考えられる中で一番良い知り方だったので良かったです。

最終稼働日がもう10月13日に決まっているんや…10月13日って、なにわ男子のEXPOライブ日やん!?まいち生誕祭公演の実施を考慮して元々あまり予定は入れてない10月に、被る!?何で!?応募すらできないの!?と動揺しましたが、翌日には何とか3つの方針を立てました。

①ゆいちゃん卒業公演(9月24日)に応募する。
②まいちの生誕祭公演があったら応募する。(卒業するまでにもう一度だけでも劇場で見たい。)
③13日に昼公演があったら応募する。

他にも心配事や悩み事がある時期でしたが、ひとまずこの3つだけは何とかできるくらいに頑張ってほしい、自分。情緒がジェットコースターな中、日常生活を過ごしました。

 

①9月24日 NMB48研究生「夢は逃げない」大段結愛 卒業公演

ゆいちゃんは、笑うとハチャメチャに可愛いんです。まいちと同じくダンスは苦手そうでしたが、それはこれから何とでも巻き返せることですし、MCでの不思議な発言もまだまだ面白くなるだろうと楽しみでした。もっとゆいちゃんの活躍を見たかったですが、自分の意志で決めた次の道を頑張っていってほしいです。

ラストソングについては、大段姉妹が見られる最後のチャンスだけれども、研究生全員でもやりたいだろうしな…と考えていました。ゆいちゃんのアイドル人生最後に選んだ曲は、研究生全員+まいちで披露の「約束よ」でした。両方の希望が叶うなんて!大正解!!明るくて前向きなお別れの歌のイントロに涙腺を刺激され、まいちの姿が見えた瞬間、熱い涙が溢れ出ました。ゆいちゃん8連コールをもう一度できて嬉しかったです。まさか、姉から妹へ卒業の金プレートを渡す姿を見られるとは思っていませんでした。
これが劇場でまいちを見る最後の機会だったかもしれない…ありがとう…。


②  9月28日 NMB48 チームN「N Pride」公演
なかなかスケジュール発表がされなくて、ギリギリの募集・当落発表だった日の公演です。13日の開演時間が発表されるまで応募を控えるか悩みましたが、どうしても一回は見たかったので応募しました。誰の卒業発表もない通常公演での姿を観られて、やっぱりまいちが好きだな~と噛みしめながら帰りました。
今度こそ劇場でまいちを見る最後の機会だったかもしれない…ありがとう…。

 

そして発表されたまいちの生誕祭&卒業公演は…11:15開演!?終演後に万博公園まで余裕で行けるやん!?めっちゃ応募できる!!と盛大な喜びとともに、「当選したばかりの同一公演が果たして当たるのか!?」と心配になり、当選したい欲が出てきました。同一公演は14日間当たらないんでしたっけ…15日間?微妙な公演日の間だけども、果たして推し登録日数で優遇されるのか…?と調べても確証を得られない中、投げました。結果、モバイル枠当選でした!
<誰かの参考になるかもしれない当選歴>
①  9月24日 NMB48研究生「夢は逃げない」大段結愛 卒業公演→キャンセル待ち中盤・入場。(チェックメンバー登録)
②  9月28日 NMB48 チームN「N Pride」公演→キャンセル待ち前半・繰上当選。
③ 10月13日 NMB48 チームN「N Pride」大段舞依 生誕祭&卒業公演→モバイル枠当選。(推し登録2000日以上)

13日に応募できないかもしれない恐れがあったからこそ②の公演にも応募しましたが、最初からスケジュールがわかっていたら、卒業公演に備えて名義を温存させたでしょう。*10結果論ですが、まいちを劇場で見られる回数が増え、ご縁があったことが本当に嬉しかったです。

当選してからの心配事は、週末の日本列島を襲うと警戒されていた今年最大の台風19号でした。その後、なにわ男子のEXPOは両日とも荒天中止となり、12日に横浜で開催され、卒業セレモニーが行われる予定だったNMBの個別握手会も中止となりました。こうなるともう、13日の朝には何事もなかったように台風が過ぎ去り、無事に公演が開催されることを祈るのみでした。

 

③ 10月13日 NMB48 チームN「N Pride」大段舞依 生誕祭&卒業公演
まいち推しの人が集結して特大のまいちコールを贈れる生誕祭公演が、一年で一番好きな公演でした。開演前にもまいち推しの人がたくさんいると感じられて、心強かったです。
あの曲もこの曲も最後だという実感がないまま、公演が進みました。
ラストソングは「僕らのレガッタ」と「ビーチサンダル」の二曲、現在NMBに在籍している当時の研究生仲間とともに披露しました。「想像の詩人」衣装の白いワンピース(後でファンから贈られた白い花冠がピッタリでした)で踊る姿はまさに青春の1ページで、眩しすぎました。

メンバーのMCや卒業委員さんの言葉に「せやな」と頷くばかりでしたが、「せやな」の上に「ほんまやな!」と確信できたのは、太田夢莉さんの言葉でした。
「どんなに滑ってもちゃんと拾ってくれるのは、まいちだけなんですよ。滑っても嫌な顔をしたところを見たことないです。卒業後何をするか知らないですけど、何でもやっていけると思います。」
せやな!ほんまやな!!まいちはこれから何でもやっていけて、幸せになりますよね!!!スッと心が晴れたので、太田夢莉さんには大感謝です。 ちっひー川上千尋さん)のツイにあった二人の後ろ姿もとても良かったです。*11

 そこから私の中のBGMは、嵐の「愛を叫べ」になりました。推し(俺たちのマドンナ)が幸せになるよう愛を叫ぶ日…って、この卒業公演も同じじゃないですか!?何だかんだで私はガチ恋だったのか!?もう何でもいいですが!

振り返ってみると、「アイドルになりたい」とNMBの門戸を叩いたまいちの成長を見届けられた6年と少しの間は、とても楽しかったですし、推せて良かったです。これからもずっと私の中で、まいちはアイドルです。
配信で「みんなすぐ他の子のとこに行っちゃうんでしょ?」と言っていましたが、そんな簡単じゃないですからね?2期生の推しが卒業した時に「公演に行きたかった」と後悔し、3期生の推しが卒業した時に「握手会で直接好きを伝えたかった」と後悔しました。まいちが卒業するとなった時に考えましたが、「○○したかった」という後悔が思い浮かびませんでした。本当に楽しかったです。

劇場公演にはこれからも時々行くつもりなので、いつか新しい推しが見つかるかもしれません。その時も好きになることを臆せず、まいちと同じように「推せて良かった」と思えるようなオタク活動ができたらと思います。

私の推しは最高だ!と思えるまま、次の道に進んでくれてありがとう!!卒業おめでとうございます!*12

幸せになってくれなきゃ困るぜ ベイベー
素晴らしい未来へ 愛を叫べ

*1:すごくささいな理由で好きになることがあるので、アイドルさんには毎回気を抜かないで公演に挑んていただきたいです。

*2:好きな食べ物アピールは、覚えるためのとっかかりにはなりますが、「キャラクター」として昇華するまでやりきるのは難しいので(例外:フレッシュレモンちゃん(市川美織さん)、うどん姫(川上礼奈さん))、次の手を考えつくまでの時間稼ぎになってしまうな~と最近思っています。SKEのほのの先輩(相川暖花さん)(みかん大好きキャラ、実際好きなのはぶどう?)の次の展開が気になるところです。

*3:「思わせ光線」「プロムの恋人」に参加。

*4:NMB48 Tour 2014 In Summer 世界の中心は大阪や ~なんば自治区~」7月24日公演

*5:2014年から始まり、年が明ける度に可愛さが増すシステムです。何に対する(西暦)倍なのかとか尋ねるのは無粋です。

*6:2017年11月15日チームM公演。

*7:https://www.youtube.com/watch?v=Argn6zTfdTo

*8:NMB48 近畿十番勝負 2019」4月17日チームN公演。

*9:推しカメラすぎてどこのポジションなのかわからず、ユニット曲でようやく気づく始末です。

*10:8月末にN公演に入った時も「これでまいち生誕祭公演まではN公演への応募は控えよう」と思っていました。

*11:https://twitter.com/kchi_hi1217/status/1183402777294204930

*12:4期生 大段 舞依! 卒業。ありがとう。 | NMB48オフィシャルブログpowered by Ameba