柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

日生劇場版「少年たち」感想

8月9月と「少年たち」に触れた二カ月でした。
松竹座版の感想はコチラ(無事に「少年たち」済みとなった私 - 柑橘類の陽)です。

 

東と西

8月の松竹座にて自分の中に「少年たち」の基準を持った私は、その違いを楽しもうと思って参加したのですが、実際に観て感じたのは関東と関西の違いでした。
終演後一番の感想は「私は関西の方が肌に合う!関西の水が恋しい!」ということで(どちらが良いということではなく単なる好みです。)、これまで深く考えてきませんでしたが、キンキ∞関ジュ…と好きになってきた関西生まれで関西育ちの私は、主成分が関西だったことをハッキリと自覚しました。こうなると、逆にYa-Ya-yahになぜハマったのか自分でも気になります。
幕が上がり、SixTONESとSnowMan合わせて12人の踊りだけでも、「いつもと違う」という感覚になり、東西両方を観る友達が「関東と関西のJr.は踊りが違っていてね」と言っていたのはこのことか!と合点がいきました。そして関東の舞台はアドリブ部分が少ない(決してゼロではない)ということを感じ、そりゃあ松竹座の時と流れてくるレポの情報量が違うわけですね!と納得しました。松竹座のセットの凝りようにも気づき、外に出てみないとわからないことも色々あるなと思いました。*1

私とは逆に関西に馴染みのない方とお話する機会があり、

西1「関西だと脱獄するために看守とやりあうシーンでもそれぞれ笑いの場面があるんだよ。たとえば赤外線が擬人化*2されたりね。」
東1「う~ん…笑いって阿部ちゃんとなべしょが看守をロープでぐるぐる巻きにするような?」
西2「あれは『カッコイイ』ですね」
東1「えっ」

という認識の違いがあっておもしろかったです。だって阿部ちゃんがシュッと頭を低く下げて縄をよけるのは『カッコイイ』じゃないですか!…というのも私(西2)が関西びいきだからなのでしょうか。謎です。

 

関西の感想

◇本編◇

西畑くん
ベレー帽を被っているのでポムポムプリン度が非常に高まっていましたが、実際に観るとそこまでポムポムしておらず(囚人に度々なめられていましたが)、随分と男の子でした。
「僕に聞くのかい?」の歌詞は二番なのでしょうか。松竹座とは異なる歌詞に、パラレルワールドに来たような気分になりました。楽しい囚人たちのシーンが一番好きなので、私は日生でもこの場面を一番に楽しみにしていました。「おじいさん→扮装をといて看守に→新入りのキョウモトに声をかける」の流れも好きで、表情を変えてそこに浮かぶ背景を変える演技が、先月も思いましたが私は好きなようです。
松竹座では心優しい看守・イマエに気持ちを寄せて観ていた時期もあったので、少し舞台内の状況が異なるとはいえ、西畑くんと今江くんの表現方法の違いを楽しんでいました。

康二くん
ひたすらシリアスだった松竹座での囚人ムカイと、おちゃらけて調子のいいことも言う日生での看守ムカイ。二カ月で康二くんの持つ幅の広さが見られました。∞さんが東京進出する際、関東と関西での笑いの違いに苦労された*3ので、果敢にボケてしっかりウケる康二くんは単純にすごいなと思いました。東びいきの方曰く「ほどほどの笑い」が大切らしく、あまりふざけすぎると「神聖な舞台上で…!」と反感を買ってしまう恐れもあるらしいです。加減が難しいですね。封印されていたムエタイの儀式が日生劇場でまさか復活するとは思わず、「キャーッ!」となった自分に驚きでした。笑いじゃなくてキャーッポイントだったなんて…。

龍太くん
まず、松竹座の看守長とは声の低さが違いました。落ち着いた大人の雰囲気で、松竹座の看守長が20代後半だとしたら、日生の看守長は30~40代かと感じました。ギャグを交えた看守長の日常を言わなかったり、ちびっこにもみくちゃにされない看守長はずっとシリアスでした。警棒で殴りつけるアクションがすごくカッコよかったです。無駄な動きがなく、上から殴りつけるところがいいですね。

 

◇Show Time◇
「すと担とすの担に関西を見つけてもらうには…」と考えていた中で、二組がやらなさそうなかわいめの曲をやれば良いのでは…?と開幕前は思っていました。しかし、本編が終わってすぐの曲の流れでは難しいし、康二くんや龍太くんと一緒にやるとなると東と同じ土俵であるカッコ良さで勝負したほうが良いなと思い直しました。

・DANCE INST
東と西が入り混じってのダンスアクトです。西畑くん的には上手で慎太郎くん、下手で佐久間くんと仲良さげなのが微笑ましかったです。そして西畑くん達のダンス部分が関西担は馴染み深い大西さんのロックダンス曲で、笑いそうになりました。


・Explosion

∞が好きなので昨年のクリパでも非常に嬉しかった一曲です。「Dance SQUARE vol.9」97ページ下部のお写真が、思わずフーッ!と言いたくなる瞬間をとらえていらっしゃるのでぜひチェックしてください。


青春アミーゴ
この曲は歌っている二人の気持ちが向き合う曲だと思うのですが、不思議と(三人というのもあるかもしれませんが)そのコンビ感が舞台上に立っている人とどこか他の場所にいる人のように思えて、これは見る人によって解釈が違うはずだと頷きました。西畑くんが昔B.A.D.が着ていた背中に片翼が描かれた黒いジャケットなだけに、余計にその傾向は高まったような気もします。

 

東の子の印象

内Qで見ていたガキ様とヒロミくん、そして内Qクリエに出ていたトランピー*4がちゃんと生で見たことのある覚えがある方たちでした。
トランピーはジェシーくんを連行する軍人の一人、と前もって情報を入れておかないとわからないくらいに英語の台詞が堪能でした。
かねがねの噂には聞いていた、ギターを弾くヒロミくんを見られて良かったです。サラリとこなしてかっこいいです。

Snow Manも*5参加すると知らされた時から、「こ、ここに関西もいるよ…!」と挙手したくなる程に関東担の間で蚊帳の外で、ライバルとしても見てもらえない感じがして、関東においての関西ってまだまだなんだなとしみじみしました。*6逆に観に行くにあたって気合が入りましたが。もっとファン同士でギスギスしてるのかなと思っていましたが、そうでもなかったですね。「テレビや雑誌で見たことのある人たちだな~」とまずは月並みな感想を持ちました。
ちなみにすのでは前から阿部ちゃんびいきです。ショータイム中、すごく可愛い動きの子がいるなと双眼鏡をかまえたら阿部ちゃんで、頭を抱えました。これ以上広げられる手と財布はないです♡(*^^*)

 

まとめ

私が観たのは公演期間の中ほどで、レポを見て色々と頭にハテナを浮かべつつ向かいました。「看守の西畑くんが日記役」の時点でハテナですが、実際に観て「これは混乱するわ」と納得しました。まさしく、私の知っている「少年たち」のanother versionでした。

それぞれに忙しい夏で時間がなかったのだろうと思いますが、序盤が「Six TONESコーナー」「Snow Manコーナー」という感じで分かれており、もっとSix TONESさんとSnow Manさんで対立するシーンを見たかったのが心残りです。
余談ですが、帰宅後突如電源が入らなくなったスマホを前に脳内では0番に立つジェシーくんが歌いだし、Six TONESが笑顔でブロードウェーでの曲を踊りだしたので、私の中ではヴェートーヴェンの運命のような用い方になりそうです。

そして上京して一番感じたのは、私は元々西畑くんの動きが好きでファンになったので、これだけたくさんの人がいても西畑くんをすぐに見つけられるし、改めてやっぱり好きだわ!という認識でした。双眼鏡でロックオンも、舞台全体を見ての違いを見つけるのも好きです。そんな清々しい気持ちで帰宅し、次に控えるクリパの申し込みを考えるのでした。(私にしては珍しく、もう全てを振り込みました!)

 

*1:主に関東の若手層出演の、いわゆるジャニーズ舞台を同シーズン内に何度も観たことが今までありませんでした。

*2:胸に「赤」「外」「線」が書かれた全身黒タイツの子たち(なぜかクリパからひきずるガリの白本くんもいます。)が赤いテープで道を防ぎ、「僕たち赤外線!無事にここを突破できるかな?」と手ごわくも囚人たちを煽ります。

*3:初の東京(国際フォーラム)公演で張りきりすぎた∞さんはう●こネタを連発し、だだスベリした上にこっぴどく怒られたことがあったり、漫才コンビ山田(丸山さん、安田さん)と田中(聖くん、中丸くん)の勝負は明らかに地の利があったり。

*4:石田直也くん。内くんが「トランピーって言うの?デ○ズニーのキャラクターにいそうな名前やね~」とコメントをしていました。

*5:これまで現場がかぶったことのない割には「すの担の行動力はハンパない」というイメージがありました。

*6:東びいきの方は覚えていらっしゃらないかもしれませんが、
・Six TONESと関西3人の出演が決定。(ポスターは9人の名前と写真。)
→Snow Manの参加が決定。(ポスターは文字のみ。明らかにSix TONES VS Snow Manとわかるデザインに。)
→関西3人グッズ販売はなし。
→松竹座でも販売していたクリアファイルの販売が決定。
という流れがありました。