柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

「スキャナー」を観た人と語りたい

関ジャニ∞のライブDVDのジャケ写が発表され、悲喜こもごも感情さまざまな状況ですが、安田さんの出演する映画「スキャナー」を未見の方は映画館に足をお運びになってはいかがでしょうか。既に観た方はもう一度見て心を落ち着けるのも良いのではないでしょうか。
映画「スキャナー」を観た人がもれなく「スキャナーはいいぞ」芸人になっていく現象が面白いので、私もそうなることにしました。スキャナーはいいぞ!

パンフレットは「ネタバレ封印」ページ以外の部分にも実はネタバレがあるので、鑑賞するまでは見ないでくださいね。

 

 

 

 

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さてさて、「スキャナー」鑑賞済みの皆さん。

 


皆さんはどのあたりで犯人に気づきましたか?

 


各々のタイミングで気づいたと思いますが、中には「開始一分後の立ち上がり方でわかった」という猛者もいて尊敬の念を覚えました。
私は絵描きの端くれとして、「エリカはすごく禍々しい感情を込めたイラストを描くんだなぁ。ところで何でエリカと同じ空間に男の子も描いているんだろう?」と思ったので、ここを膨らませていくと登場人物の年齢的にもすぐ犯人に気づけたのではと思います。*1プラス、「サスペンス劇場で豪華な配役があったら大抵犯人役」の法則を使えば…(笑)。

これはもしかしてそういう展開になるのか…?と気づいたとき、心の中でガッツポーズしました。「これって、ジャニオタが自担にやってほしい役柄ベスト5には入るらしい、『冷酷な目にゾクッとする犯罪者役』じゃないか!?」と勝訴札を掲げたくなりました。
「女装しているから良く言っているのだろう。」と言う人には、決してそれだけではないのだと強く言いたいです。物語を楽しんだ後、単純に「安田さんはすごい!」と応援していることを誇りに感じ全世界に向けて喜びを発信したくなる程に、安田さんの力を見せつけてくださるこの映画が「いいお仕事」であることに嬉しくなるんです。
しかし、お勧めしたい部分が物語のネタバレそのものなので、「おもしろいから見てね!」という宣伝しかできないのがもどかしいです。それ以上はもう言えない!試写会で観た方はよく公開まで黙っていられたものだとも思いました。

絶対音感や一度見たものを忘れないというような、大抵の人は持っていない(持っていても気づいていない?)能力を持つ方は、生きることが大変だと思います。知らなくてよいこと、見えなくてよいものは多々あるので。それでもその力を信じてくれたり配慮してくれたりする方もいて、すべてが醜いという訳ではなくて。仙石さん(野村萬斎さん)の最後の台詞に集約された想いが良かったです。
自分の持っている価値観や信念に基づいて「正しい」と思って行動していること(佐々部の場合は殺人)が根本から間違っていたとわかった時、死にたくなってしまうと思っていたら案の定の展開でしたが…。
もし次作があったとしても安田さんの出演はないであろうことが、この映画で唯一残念な点ですが、第二弾の折も観に行きます。

 

女装の安田さんがすごく可愛らしいのは、見た目の可愛さは元より、実際の女の子よりも女の子らしい動き・仕草を加えることからだと思うので、舞台挨拶で金子監督は「(キャンジャニのように)もっと可愛くなると思っていた。」とおっしゃっていましたが、それこそ一瞬の動きで気づく方もいる程には男性です。だって安田さん、小柄ですが体型はガッシリとしています。
とにかく光で飛ばせ!なライティング、過剰なぶりっ子を入れられない中での「女性」を演じる安田さんの姿を今回初めて観ることができました。女性そのものには見えないのに本人はそうだと信じ込んでいることが、余計に見る人を哀しくさせるのか。美しいと醜い、どちらの方がお話としては盛り上がるのだろうかなど、効果としての女装も見ながら考えていました。

 

個人的には、関ジュ映画・ドリステを観るとスキャナーの予告が流れたり、推し2人の映画をハシゴできる2016年は最高!!!と声高に叫びたくなる春でした。
そして冬に「もうオッサンだから女装はしない。若い子に託す。」という旨を言っていた西畑くんには、本映画の鑑賞をお勧めしたいです。キャンジャニちゃんの「CANDY MY LOVE」のMVとともに是非見てほしいです!
年齢(実際若い。)を理由に女装をしないというなら、かわいこぶりっ子を封じた女役をやりきって、やりつくした上で言ってほしいです。西畑くんの女装が可愛いのも、見た目の可愛さに動きがプラスされてこそのもの、すなわち女の子になりきる演技力がある結果だと思っています。なりきる力が強いのは武器ですので、わざわざそれを使わないというのは勿体ないです。*2、ぶりぶりのかわいこぶりっ子*3を封じての女の子役ってとても難しいですからね。本当に「スキャナー」を観てほしいです!

 

話が逸れそうなので、このあたりでシメを。
スキャナーはいいぞ!!!

*1:ミステリー物を謳う以上、伏線もなくいきなり現れる”謎の人物”というアンフェアなことはないでしょうし。

*2:2015年春松竹のメイド姿は、キメポーズ以外は男の子のままノシノシと歩いており、女装をした男子感が強まっておりました。

*3:自分の可愛さをわかった上でそう振る舞う女の子が好きなので、すごく好みです。

関ジュ映画舞台挨拶覚え書き

twitter.com

4/16から公開されている映画「関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ!」の舞台挨拶に参加しました。関ジュ映画にきちんと関わったのは今回が初めてで、勝手がわからない部分もあったのですが、Twitterに掲載したものと合わせて忘備録とします。今後またあった時の参考になれば幸いです。


応募方法

 

①FC枠 登録抽選(3/24(木)メール通知。エントリー期間:3/25(金)10:00~3/28(月)23:59。当落確認・入金期間:4/1(金)18:00~4/3(日)23:30。)
・FCメールに記載しているURLから登録。会員番号を入れる項目はなく、メールアドレスと電話番号の組み合わせで応募口数が増やせます。
・座席は前の方。
前回の映画で参加した友達に「20口申し込んでようやく1つ当たったくらい」と聞いていたので、激戦を覚悟していました。TL体感ではやはりほとんど当たりません。

 

②ローチケ、ぴあ枠 先行登録抽選(エントリー期間:4/2(土)10:00~4/5(火)23:59。当落確認・入金期間:4/8(金)18:00~4/10(日)23:30)
・会場・日程によって利用サイトが異なります。
・座席は中程(だと思います)。
・ぴあプレミアム会員の優先権はなし。
TL体感ではここまでで7割は何かしら当選。「こんなにみんなは当たっていて、どうして私は当たっていないのだろうか。」と不思議に思い始めます。

 

③ローチケ、ぴあ枠 先着一般販売(4/11(月) 10:00~販売。支払期限は4/12(火) 23:00まで。)
・コンビニ店頭の機械、サイト。
・座席は後方。とはいえ松竹座一階席よりも会場は狭いですし、映画館は傾斜があるため見やすいです。合言葉は「映画が見やすい!」。
・入金されなかった分が戻りチケットとなる可能性もあるので、最後まで諦めずにサイトをチェックすること。
0分の段階で売り切れた回もあり、素早い判断が求められます。開催回数が多い分、名古屋よりも大阪の方がつながりやすかった模様。



参加レポ

 

①4/17 なんばパークスシネマ(11:45~)【上映後舞台挨拶】


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 13:30 本編上映終了
 13:50 舞台挨拶終了後、退場開始。
なんば駅までダッシュ→御堂筋線に乗車→梅田駅からバッと急ぐ。*1
 14:15 映画館到着
…というギリギリのスケジュールで間に合いました。②が上映後の挨拶だったので試してみましたが、これ以上の早さでの移動は無理だと思います。そして、迷う時間がないだけに会場の下見は大事です!
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②4/17 大阪ステーションシネマ(14:20~)【上映後舞台挨拶】


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③4/29 MOVIX八尾(16:45~)【上映後舞台挨拶】

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④5/1 大阪ステーションシネマ(17:05~)【上映後舞台挨拶】



感想

これまで、映画の舞台挨拶といえば「低いテンションでボソボソと5分程話す」というイメージだったので、今回はいい意味で覆されました。流星くんが毎回積極的にニコニコと一生懸命に話していました。その他の皆さんも、多忙なスケジュールでお疲れの中、楽しい時間をありがとうございます。
願わくば、次回開催時は①か②の段階で一回はチケットを確保していたいです。当初の予定では①か②で取れたものを基盤として他の日程も増やしていくという作戦だったのですが、そうもいかず。よく一般でこれだけ取れたものだと思います。ありがたや。あと、やはり上映後の舞台挨拶の方が映画のネタバレもOKとなるので、優先事項としたいところです。

ちなみに、各回何個かの質問に答えるのですが、「#ドリステでもっと聞きたい」とタグ付けした質問ツイートから選ばれたものを「ドリステ質問ボックス」の中に入れ、そこからカードを選び取る形でした。
その中で「これって私の質問かな?」と思うものもあり、事実はどうであれそう思っていた方が幸せなので、ぼんやりそう思っておきます(笑)。今年の目標も「文章投稿の充実」です。

 

出演者の皆様、全51回のドリームステージ(舞台挨拶)をお疲れ様でした。ダンケシェーン!

 

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映画本編についての感想はコチラ↓

「あかりさん」を推したい~映画「関西ジャニーズJr. 目指せ♪ドリームステージ」感想~ - 柑橘類の陽

*1:下調べをして「北改札を出て左→突き当りを左→グッとまっすぐ進んでルクアを通り抜け→右手にあるエレベーターに乗車」のルートを予定していましたが、駅構内の調査はしていなかったので北改札への迷子となり、少し時間をロス。所要時間は徒歩で北改札からエレベーターまでが5分、エレベーター乗車が1分半というところ。ルクア内にあるエスカレーターを使いたくなるところですが、駆け上がらずに行くと北改札から映画館まで10分かかったので、焦らずエレベーターを待つ方が賢明。

「あかりさん」を推したい~映画「関西ジャニーズJr. 目指せ♪ドリームステージ」感想~

4月16日より公開されている関西Jr.の映画・通称「ドリステ」。映画を観終えた関西担がこぞって呟く「あかりさん」*1とは何なのか。

この映画は、ローカルアイドルの小姓ズがなんやかんやと頑張るお話です。なので、映画を観終わった後にドルオタとして誰のファンになっているのか楽しみでした。そんな私がまず思ったのが、「私の推しは、小姓ズ次郎担のあかりさん!」でした。
公式サイト(映画『関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ!』 2016年4月16日全国公開)に掲載されている予告編映像の15秒あたりで目につく、コンサート会場で見かけるような人、それがあかりさんです。


以下、映画の内容ネタバレですので、気にされない方のみお進みください。

 


それはそれは強烈なインパクトを残す熱烈な次郎(文一くん)担であるあかりさんの出番は下記の通りです。

 

風太くん初参加の定期ライブ
座席はない客席を見渡す風太くん(西畑くん)に「夜の女王みたいな人」と評されるあかりさんは、会場のチェックに余念がありません。鏡をよく見て自分の準備も万端です。
小姓ズの名乗りとともに、「いやーーっ!きゃーーーっ!じろーーーーーう!」と赤い紙テープを次郎さんに投げつけます。手作りウチワを思いっきり上げ、はた迷惑なお客さんかと思いきや、あかりさんの神髄はここからです。「ここらで、小粋な侍ジョークを一ついいですかね?」と話し出す次郎さんに、「出たーーーっ!侍ジョーーーーーークッ!!」と高らかに合いの手を入れるあかりさん。お客さんに向けての呼びかけでは、はにかみながらも「醤油♡」ときちんと答えます。というか、フレッシュJr.でももう少しマシだろうと思う盛り下がりトークに、一つ一つ笑顔で相槌を入れられる人なんてあかりさんくらいなのでは!?ミュージカルの練習を始めたと告げる次郎さんには、「ミュ?ミュ~ッ♡」と喜びを伝えます。

・タウン誌に記事が掲載され、「とりあえずのミュージカル」を始めた小姓ズ
明らかに増えた客を見て、パチンと指を鳴らし喜ぶあかりさん。しかし目の前で次郎さんのブロマイドが売り切れ、もの凄い形相で怒るのかと思いきや、「あなた、趣味がいいわね!」と最後の次郎さんブロマイドを購入した女の子を笑顔で激励。緑色(朝日奈くん=赤名くん)のグッズを選んでいた女の子には「何見てんの!次郎ちゃんよ!」と赤色のグッズを持たせ(そこは追加購入してもらえるように持っていくべきかとも思いますが…)、他のお客さんに「あなたも次郎ちゃんを買いなさい!」と推しの布教をすかさず行う心意気、天晴です。ゴザが敷かれた客席の最前列には座れなかったため、いつものように紙テープを投げつけると前のお客さんに絡まり、「ごめんなすって…」と謙虚に謝るあかりさんでした。小姓ズファンになると、言葉遣いも古めかしくなるのでしょうか。
ちなみに、次郎さんはあかりさんを認識しているものの、ライブ中は誰の声なのかまでは気がいっていない模様。

・物珍しさから増えたお客さんの数も減ってきた頃の定期ライブ
登場の「ホイ!ホイ!」はもちろん一緒にコール。変わらず「リーダーーーッ!いやーーーーーっ!じろーーーーーーーう!」と熱い声援を送るあかりさん。「あかりよ!あ~か~り~っ!」と自己アピールも激しく、思わず「わかっとるがな」とツッコミたくなります。

・小姓ズ公式サイト
小姓ズへの不満が増す掲示板の書き込みの中に、「J・I・R・O! J・I・R・O! JIROOOOOOOOO!!」と熱い書き込みが。「アカリ / 40代」…あの人しかいない。舞台挨拶中に文一くんも言っていましたが、公式に声を送ることは大事ですね。

・小姓ズ5周年記念ライブ
せっかくの5周年ライブなので赤い着物でバッチリと盛装をキメるあかりさんは、もちろん最前列センターを陣取ります。胸元のタスキは「小姓ズ結成5周年おめでとう」。わざわざこの日のためにタスキを発注したあかりさんの気合いの入りっぷり。開演前には「じろ~ぅ」と小声で発声練習、サイリウムの振り方の練習に余念がありません。屋内公演なので持てたサイリウムは、もちろん赤色。でも実はあかりさん、上手で橘くんと風太くんが歌う際は、ちゃんと2人を見ています。(そしてその後視線は次郎さんへ。)

・小姓ズ解散決定後、スナックあかりで働く姿
ここが一番の泣きどころでした。
お店のドアに貼っていた手作りポスター「小姓ズ ファンクラブ 受付中」をはがし、もうファンはやめてしまうのか…と思いきや、新しく「小姓ズ 再結成 署名 受付中」の文字と5人のイラストが描かれたポスターを貼り、微笑みます。あかりさんはまだ諦めていなかった!そしてその姿を偶然陰ながら見ていた次郎さん。アイドルとファンの関係の縮図。報われる報われないということではなく、ただただ「応援」をするあかりさん!それに、あかりさんが作っていたのは「小姓ズ【坂野次郎】ファンクラブ」ではなく、「小姓ズファンクラブ」でした。次郎さんだけではなく、小姓ズ全体のファンクラブ!自担ロックオンの盲目担かと思いきや、自担が大切にするグループ場を大切にしているあかりさん。懐が深い!応援サイトを作る手伝いをしたいです!一生懸命タグを打ちますよ!

・小姓ズ復活ライブ
今日も赤い着物で気合の入ったあかりさんの胸元には、「小姓ズ復活おめでとう」のタスキがかかっています。後ろ側は「帰って来た小姓ズ」、注文する時はさぞかし嬉しかったでしょうね。銭湯のおばあさん(おそらく箱推し)とともに、前列から熱い声援を送ります。ここで注目して頂きたいのは、銭湯のおばあさんが自分の右側にオレンジ色のタオルを置いていたまさにその場所に、後からあかりさんが白いタオルを敷きなおし座っていた事です。つまりは場所取り。いつからこの二人は仲良くなっていたのか!?最強タッグの誕生です。

 

私があかりさんの一番好きなところは、いつも全力でライブを楽しんでいるところです。
最初は時代錯誤とも言える強烈な姿に圧倒されたものの、どんな状態の次郎さんも応援するという一貫とした態度には、「ファンの鑑」という言葉を贈りたいです。あかりさんの目から見る次郎さんはすごくキラキラしているんでしょうね。復活ライブなんてまさに、その輝きに「私の目に狂いはなかった!」と涙しそうです。一連の流れで輝きを増していく次郎さんを見て余計に誇らしくなったのではないかと思います。年齢は若干サバを読んでいそうな気もしますが、そこも愛おしいです。

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銭湯のおばあさんは、イントロで体を揺らしリズムをとる姿が愛らしいです。小姓ズ(→胡椒)を英訳した「pepperz」のzにジャニーさん味のあるこだわりを感じます。*2

 

 

私がアイドルに求めるのは一生懸命な姿なので、この映画内では残念ながら推しを決めるには至りませんでした。しかし、「とりあえずのミュージカル」にしても工夫したり、試行錯誤している姿には好感が持てるので、小姓ズの「これから」は応援したいです。
グループでは年下ポジションが好きなので、素直でおでこが可愛い橘くんになるのか、それとも世界で一番中の人の動きが好きな風太くんになるのか、迷いどころです。

最後の復活ライブでは、今までと同じ小姓ズの名乗りでも立ち姿が違っていて(ただ足を横に広げるのではなく、かかとを上げ、斜めに位置することで美しいです。)、風太くん、西畑くんのアイドル100%が出ていて、こういうところが好きだと思いました。
「Dream Catcher」の二番ソロカットでは、「9割は右目でウインクする西畑くんが左目でウインクしている」というめちゃくちゃレアな姿もあるので、お見逃しなく。

そもそもの運営方法が小姓ズ側へなかなかの投げっぷり、良く言えば自主性を重んじる形で、最初の定期ライブ(という名の立ちトーク。)を見ると、これに税金が使われているのか…と真顔になります。お金を出せばそれでいいというものではありませんが…。満くん(優馬くん)がいた頃や翔吉くん(康二くん)の入った頃はもっとアイドルだったのかもしれませんが、それにしてもよくも5周年までは存続させてもらえたものだなと思ってしまいました。まゆまろ先輩にビラ配りを手伝ってもらえる程に期待されている存在だったわけですが。
割とぐだぐだな状態である小姓ズでも次郎さんにとっては大切な場所で、「とりあえずなミュージカル」でみんなでワイワイやっているときもすごく楽しそうな印象でした。

龍太くん演じる橋口さんは撮影所勤務で、小姓ズへはお手伝いする「マネージャー的存在」です。部長に小姓ズの存続をかけあってくださったり、「これで人気爆発や!」と喜び勇んでデジカメを構えてくれたり、観客が増えてきてお客さんが「キャー!」となった時の嬉しそうな笑顔が可愛いです。そっと支えてくれていてありがたいです。

そして最後の「Dream Catcher」映像はとても心躍りますね!心どころかペンライトを振って踊りたいです。松竹座があんなに大きく見える体験は他ではできません!
時代を先取りすぎた応援上映こと、「バンザイナイト」のイベントが今こそあったらピッタリだったのにと思います。
関西担の中にキンプリ(映画)体験済の方もぼちぼちいらっしゃると思うのです。ラストで思いっきりペンライトやウチワを振って、いつもより大きく見える松竹座のライブ映像を楽しみたいです。そして、次郎さんの「皆さんは目玉焼きになにをかけますか?」という呼びかけに\そのまま!/ と叫びたいものです。(あかりさんの「醤油っ♡」をかき消しそうですみません。)
何なら全員紙テープ持参を必須にして、小姓ズが決めポーズをする度に投げて回収すればすごくシュールな光景になりそうですが。風太くんのサーモンピンク色、もしくはシャケ色は探すのが大変そうですが、白色を染め込めばいいんですかね。

あとはものすごく今さらなのですが、赤名くんってカッコイイんですね。赤名くんをじっくりと見られる機会がこれまでなく、アクションができたりスタイルも抜群だったりで、人気が出るのも納得だなと思いました。なかなか松竹座には来られない方も、一度スクリーンで見てみてはいかがでしょうか。

先生のお部屋に「EAST SIDE STORY」のポスターがある!復活ライブの看板周りにリボンがあしらわれていたのはReborn(復活)をと掛けているのかしら…?などなど、映画の隅々に隠された小ネタがあるので楽しいです。
見つけきれなかった小ネタや、「Dream Catcher」部分を何度も見返したいので、DVDの発売が今から待ち遠しいです。

 

【おまけ】小姓ズ+橋口さんの好きな場面。

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人物を飛ばして背景を見るのが苦手な私が唯一作れたクイズです。



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舞台挨拶に関してはコチラ↓

関ジュ映画舞台挨拶覚え書き - 柑橘類の陽

*1:劇中のスナック店名は「あかり」、サイトへの書き込みは「アカリ」で正式な表記は不明ですが、この記事では「あかりさん」と表記します。

*2:KANZAI BOYA やnoon boyz

キンプリ(映画)体験記

「キンプリはいいぞ」と巷で囁かれる中、あまりに良い評判ばかりだと逆に不審に思う方もいらっしゃるでしょうし、私は「元気な時か思いっきり泣きたい時」に観に行くといいですよ、と加えておきます。
というのも、ドルオタとしてグサグサと突き刺さるシーンが多々あるからです。

ジャニオタに馴染みのあるキンプリはJr.のユニット名*1ですが、今評判になっているキンプリは映画のタイトルです。「KING OF PRISM from PrettyRhythm」略してキンプリ*2は、「プリティーリズム・レインボーライブ」から派生した男性ユニットがメインのお話です。
そもそも「プリティーリズム」シリーズは、「フィギュアスケート+アイドル+衣装のカード要素」が組み合わさった女児向けアニメです。色々と説明をすっ飛ばすと、プリズムショー中の決めジャンプでは技名を叫びます。その上、現実では起こりえない演出映像が挟まれます。客席全てが巻き込まれるキラキラの圧倒感はなかなか面白いです。むしろ初めて「アイカツ!」を見た時に、「決めポーズカットで技名を叫ばないなんて!?」という衝撃を受けるくらいの、恐るべきプリズムの煌めきの影響力です。*3
私はアイドル物のアニメはできるだけ見ているので、「ケツからハチミツが出る」という話を聞いても、あぁあの技かと見当がつくくらいには覚えていました。なのでプリズムショーを初めて見た時の衝撃は今さら得られませんが、「久々にプリズムショーを見られるのか~懐かしいな~」くらいのノリで見に行きました。

 

 

(以下、ネタバレします。台詞が曖昧な部分もありますが、ご了承ください。)

 


この映画を通して、コウジくん、ヒロ様、カヅキ先輩の3人組ユニット「Over The Rainbow」通称オバレの解散ライブを観に行ったという感覚がありました。


「デビューするためには何だってする!」

オバレが結成するまでの流れを振り返る中、ヒロ様の台詞にJr.担なら胸を痛くすることでしょう。まずここで泣きました。
本編では「コウジくん(主人公達の味方)を裏切ったヒロ(ライバル方)」→「でも本当は…」と内情がわかる仕組みでしたが、映画では時系列に沿ったエピソードなので、ヒロ様側の事情がわかった上でのすれ違う二人の姿が余計につらいです。この台詞を含むコウジくんとヒロ様のあれこれについては映画を観ましょう。
途中から「あれっ、私の知っているコウジくんはこんなんじゃないぞ?」と思ったものの*4、もしかすると和解するまでのコウジくんしか覚えていなかったのかもしれないなと思い直しました。クールな子だと思っていたので、すっかりラブホリ化して愛を投げまくる姿にキョトンとしました。

色々あってコウジくんはハリウッドへ行くことになり、記者会見が開かれます。今後のオバレの活動について尋ねられた際、「次のライブにて発表します。」と答え、次の瞬間にはオバレのライブになりますが、その一瞬の間にファンは悪い予感がしながらもチケット取りに尽力したり、「今度のショーではもしかして…」「オバレは絶対に解散しない!」「本当のオバレFanならオバレを信じよう!」とTwitterでもRTの嵐になるんだろうなぁと考えてしまいました。つらい。もしくは既にチケットが発売されていたら、急にチケットの重みが増す訳ですね。つらい。

そのライブでメンバーは、ユニットの「無期限活動休止」を発表します。
素直に言葉通りに受け取る程の子供ではないので、またこの三人でのライブが見られたら良いのにと思いながら泣きます。その上、ここにきての新曲がファンに向けて歌った曲なので、より一層泣くしかないです。
演出の中で電車が登場し、行き先に書かれていた「For Paradise」(オバレのショーを見ていたら納得の表記)が「For Hollywood」となり、電車に乗り込むコウジくんを見送るヒロ様とカヅキ先輩におんおん泣きました。

コウジくんを見送った後に会場を湧かしたのは新入りの主人公・シンくんですが、ごめんね。シンくんがすごくいい子でプリズムショーを愛してくれているとしても、そんなすぐには笑顔になれないから…。物理的なペンライトに灯りはともっても、心には灯らないから…!コウジくんに代わりはいないんだよ…!でもいつかは受けとめられるかもしれないから、それまで頑張ってね…!
もし私があの会場にいたら、きっと真顔でペンライトを振っていることでしょう。倒れていなかったら良いのですが。

客席\なるちゃーん!/
私「うっうっ…(泣)今もプリズムスタァでいてくれてありがとう…(泣)」
くらいの重さで泣いていましたが、あくまでキンプリ初見でした。

前の席がキンプリエリートなお姉様方だったので、「ほうほう、なるほど。こういう風におうえんするのだな。」とおうえん上映を楽しみました。そう、野次や目立ちたいが故の奇声ではなく、これが正しい応援…!本人はおもしろいつもりで言っていても周りからするとそうでもない場合もありますし、ひとまず悪口にもなることは言わないでおきましょう。その子の推しは場内にいます。それにそれだけ大きい声を出す力があるのでしたら、アンコールもちゃんと声を出しましょう。*5

現実の推しが立て続けに卒業する中観に行ったので、どうしても見送る立場のファンに気持ちを寄せて泣くばかりでしたが、それでも次作を観に行く気満々です。だっておもしろいんですもの。それに、二次元だからこそこれ以上悪い事にはならないと思っていたいですし。次はセクゾの薔薇ペンライトを持っていこうかなとか∞の虹色に光るタンバリンもいいなとか考えていますし、やっぱりライブでペンライトやウチワを振ることが大好きです。今度の関西Jr.の映画でもおうえん上映があったら、その際は私も頑張ってコールしたいです。*6

そして私は現実に戻り、ダウンロード期限が間近に迫る推しの卒業公演DMMを見ようと思います。見たいけど見たくないな…と延ばし延ばしにしていたらもうそろそろ一ヵ月になりそうです。見ると絶対に泣いてしまうのですが、見ないでお別れする方が後悔すると思いますので、見ます。

*1:Mr.King vs Mr.Prince、略してキンプリ。

*2:友達にキンプリの話をしたところ、「菌姫」で検索したためホラー物が出てきたとのこと。なぜよりによってその漢字。

*3:アイカツでは有栖川おとめちゃんと冴草きいちゃんが好きです。

*4:自転車のシーンで3人と好い仲な女の子が同乗しているという説がありますが、「あんないとちゃんは私の知っているいとちゃんじゃない…!」と思ってしまうので、そういう役柄上か別人だと私は思いたいです(笑)。

*5:最近観に行った劇場公演で叫び厨の厄介集団と同席してしまい、板の上の素晴らしいパフォーマンスの感動も半減してしまったという私怨。

*6:2014年に公開された「忍ジャニ参上!未来への戦い」では、エンディングのみ『うちわOK、ペンライトOK、さらに立ち上がって鑑賞OK』という「バンザイナイト」なる催しがあったそうです。

AKB系ドキュメンタリー映画の感想【後編】

AKB、SKE、乃木坂と観てきたドキュメンタリー映画*1も、今回のNMB、HKTで一周しました。
AKBとSKEの推しが立て続けに卒業して色々と考えることがあったため、より自分の推し中心の感想となっておりますが、こういう人もいるよということで一つよしなにお願いいたします。
積極的にネタバレを踏みにいかなかったものの、何となく漏れ聞く評判から、NMB→HKTの順番で観ることにしました。

※以下の記述では、内容のネタバレが含まれています。

 

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道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48
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この映画を観て印象に残るのは、さや姉(山本彩さん)、りりぽん(須藤凜々花さん)、あーぽん(沖田彩華さん)の三人でしょうか。

さや姉は言わずもがなのエースでセンター。朝ドラ「あさが来た」の主題歌「365日の紙飛行機」ではAKB48名義の曲で初めてセンターを務め、その歌声を耳にしたことがある方も多いはず。ジャニオタ的には、ジャニーズWESTの神山くんと似ていて*2、歌番組で今井翼くんが中山優馬くんの姉だと勘違いして(本当のお姉ちゃんは山田菜々さん)挨拶されたお方です。映画内でも完璧な超人として描かれていました。あまりにすごい存在がゆえに、次に続く方が出てくるのかが今後のグループの存続に関わってきます。

りりぽんは、ドラフト一期生期待の星で「哲学者を目指してアイドルになる」という独特な世界観を持ち、読ませる文章のブログを書く子です。劇中でも哲学者の言葉を朗読する場面が差し込まれ、アクセントとなっています。推されるがゆえにアンチも多いですが、私は単純におもしろくて好きです。*3

りりぽんがセンターのユニット曲*4をスタジオで収録する際、センターのプレッシャーから涙してしまう中、「こういう時もあるよ」と笑顔で肩を組んで励ましたのが、ジョーちゃん(城恵理子さん)でした。ジョーちゃんが言うからこその重みある言葉。二期生のセンターとして大々的に推されたものの一度NMBを離れ、再び研究生からスタートしたジョーちゃん。もう封印しているのかもしれませんが、彼女ほど『物語』があるメンバーもいないと思うのに、この映画では特に触れられませんでした。その流れがあると、再加入後の研究生時代の映像にて私の推しもよく映るのではないかというエゴもありました。「NMB研究生が曲に恵まれているのはジョーのおかげだ」と言われることもあり、再加入からの流れでも運営から期待されている存在だと私も認識しており*5、恩恵にあずかれるものはあずかっておこうと思っていたのでした。12人でやりきった2014年夏のNMBツアー神戸の研究生公演は、全員の気迫が伝わってきた間違いなく神公演でした。
2期生と3期生にかつていた推しも当時の映像で少しは映るかと期待していたのですが、見当たらず。現在の生活が幸せでありますようにと願うのみです。

そして最後のあーぽん。一期生で劇場を頑張っているもののこれまで選抜経験はなく、2015年の選抜総選挙では速報で名前を呼ばれたものの本番では呼ばれず…といった描かれ方でした。支配人とのやり取りで、うむむ…となる描写もあるのですが、それでもピックアップされたことがうらやましいです。どちらかと言うと不名誉な「干され」という役割でも、選ばれる人と選ばれない人がいる訳で、何にせよ注目されることがうらやましいです。

そして不思議なのが、こういう密着企画の時にみるきー渡辺美優紀さん)はなかなか触れてもらえないことです。「さや姉に次ぐ握手列の長さで、女性にも人気。」くらいの軽さでした。つかみどころのないみるきーは、物語を作りづらいのでしょうか。

アイドルについて全く知らない監督が描くということを宣伝でやたら強調されていたので、オタクにとっては優しくない作りなのだろうなと予想していましたが、初期チームBⅡの「騙されたと思って食べてみて計画」だったり研究生の「想像の詩人」公演だったりは、彼女たちをずっと追っていた私たちファンだけが知っている特権ということなのかもしれません。調べて遡れば知ることのできる「歴史」ですね。

 NMBの推しスタンス*6

 

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尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48
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オタク心のよくわかるさっしー=指原監督(指原莉乃さん)なので、きっとどの推しのファンも満足できるよう考えて作られているだろうから、内容については心配をしていませんでした。メンバー全員の名前のテロップが出ることがありがたいです。このドキュメンタリー映画を作る指原監督の様子も入っていて、それはメンバーであり製作者側でもあるからこその状況ですね。これまで見てきた5本の中で、クスッと笑えるシーンがあったのはこれが初めてでした。

私はらぶたんこと多田愛佳さん推しです。ジャニーズ目当てで買ったアイドル誌「duet」に掲載された記事を読んで「めちゃめちゃ可愛い子がいるなぁ」と思ったのが始まりで、とはいえAKBに所属している間は茶の間の応援でした。それが変わったのは彼女がHKTへの移籍を発表したことです。「いる」ことが当たり前でないことを突き付けられ、幸いHKTの方がAKBよりも関西へ来る機会があるので、現場に参加するようになりました。そんならぶたんは「初恋バタフライ」の選抜メンバー発表時から姿がありました。あまり大々的に移籍を描かれると転校生のようなよそ者感が出てしまうので、さらりとそこにいることで、特別ではないHKT48の一員であることが嬉しかったです。
2015年の選抜総選挙で再び1位になったさっしーにらぶたんが舞台裏で駆け寄ったときに「呼ばれて良かったね」とさっしーに話しかけられ、泣きそうになったらぶたんの表情を見て、私も泣きました。速報が圏外だったため「総選挙で名前呼ばれなかったこと一度もありませんでした。今回がはじめてです。名前よばれなかったの。」なんて言わせてしまったことが申し訳なかったですし、本番で80位~49位の2グループ分のメンバーが発表された時点でらぶたんの名前はなく、この後に名前が呼ばれるかどうか不安で私は吐きそうになっていました。すっかり昔のことのように思っていましたが、あれからまだ一年も経っていないのですね。

直接指原監督と対談していた各期のエースは、1期生のはるっぴ(兒玉遥さん)とさくら(宮脇咲良さん)、2期生のめるちゃん(田島芽瑠さん)とみおちゃん(朝長美桜さん)、3期生のなこちゃん(矢吹奈子さん)とみくちゃん(田中美久さん)。常に比べられる存在があるというのはつらいこともある反面、重みをわけあえる存在であり「一人じゃない」ということは強さにもなると思います。

人それぞれスタンスはあるはずなのにたった一人が「○○推し」の総意のように思えてしまうし、オタクの映像にお金を払っている訳ではないので、こちら側であるオタクの映像が入ることが好きではないのですが、この映画に登場する方は不思議と嫌でなかったです。なぜ嫌でなかったのかを突き詰めれば、私のなりたいオタク像が見えてきそうです。

この映画は公開までネタバレ禁止を強く言われていて、主題歌も当然ネタバレの一部として禁止されていました。*7これだけSNSが普及するとどうしても言いたくなり言わない方が難しい状態ですが、観た人が流すのが嬉し涙ならばいくらでも黙っていようと思いました。
劇中で「このBGMはもしかして…?」となった部分があり、エンドロールのクレジットを確認してまた一つ泣きました。

ジャニオタ的にも名前を聞く振付師SEIGOさんのインタビューも掲載されていますので、パンフレットも一読の価値ありです。

 ★HKTの推しスタンス*8

*1:上記三作の感想はこちら。AKB系ドキュメンタリー映画の感想【前編】 - 柑橘類の陽

*2:神山くんは認識しており、舞台のアドリブで「絶滅黒髪少女」のサビを披露する回もあったとか。見たかったです。

*3:3月末に発売される哲学書「人生を危険にさらせ!」と、今年中に発売される予定の写真集も買うつもりです。

*4:「Don't look back!」限定盤・劇場盤収録、難波鉄砲隊其之六名義の「ニーチェ先輩」

*5:そもそも再加入の発表が2013年のNMB48結成3周年記念ライブにて行われ、翌年行われたAKBグループ大組閣ではいち早くチームNへの昇格を言い渡される(のちに辞退する)という好待遇でした。

*6:行ける日程は劇場公演を応募し、年に何回か入れるかくらいの勝率です。未だここ天公演に当たらず、SKEの方が当選率が良い状態です。4期生でBⅡ所属のまいち推し。好きな曲→「サングラスと打ち明け話」「想像の詩人」「ナギイチ

*7:映画公開前に開催されたAKBリクエストアワー時も、イントロが流れはるっぴとさくらが階段を下りたところで「何二人でWセンター面して下りてるの!?」とさっしーが止める演出があったり。

*8:らぶたんが移籍しなければあまり興味を持たなかったままかもしれません。らぶたんは私の中でAKBグループ全体の推しなので、純粋なHKTメンでは美奈ちゃん推し。好きな曲→「初恋バタフライ」「ウインクは3回」「桜、みんなで食べた」