柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

2018秋梅芸コンサート「Fall in LOVE~秋に関ジュに恋しちゃいなよ~」雑感

全曲については触れていませんが、この秋に行われた梅芸公演の雑感です。Jr.情報局会員の方は、会員ページにログインすると動画#37で約40分も楽しめますよ!の一文で済むようになった世界に感謝です。

 

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曲ごとの感想

◆「ハチャメチャ音頭」
ザ・関西なわちゃわちゃしたお祭りソング。公演前のピーチケで流れていたソーラン節の動きはこの曲か!と納得でした。

◆メンバー紹介
大西さんのミュージカルっぽいくだりが可愛かったです。バンド組がびょーんと上げてパスしているのはピッチピチのマグロだと思っていたので、見る度に海鮮丼が食べたくなっておりました。

◆「なにわLucky Boy!!」
新ユニットが結成された時に「新曲は王道のアイドル曲が来るだろう!」と予想していた通りの、関西のコテコテさをあまり感じない爽やかな曲でした。最後に7人がぎゅぎゅっと寄せ合って、隣の人の顎にL字をあてるポーズは、思わず描きとめたくなる、または写真に収めたくなるキャッチーな画でうまいと思います。
白い王子様っぽさにメンバーカラーのヒョウ柄で関西っぽさを足した衣装は、特に西畑くんのマントに目がいくようになっており、回った時が美しいんですよね。長さが違うからぶわーっと綺麗に見えるのだろうと見当はつくも、軽やかになびく姿を描きとめるのはとにかく難しい。描けるだけの技術が欲しいです。

◆「LET ME GO!!」
夏はるたこじ二人で無垢に楽しむ白昼のイメージだった曲が、この秋はfunky6を加えて大人っぽく、黒い夜のイメージに様変わりしていました。

◆「恋のABO」
下手の出っ張りに西畑くん、上手の出っ張りに小島くんが出てくるので「視野の幅が足りない!」と頭を抱えましたが、その後二人ともセンターに来るので「双眼鏡に収まりやすい!」とすぐさま手の平を返しました。

◆「日本よいとこ摩訶不思議」
夏の少クラby東山さんプロデュースに感謝するターンです。今までの関西Jr.全体の群舞曲にはないダンスなので、見ていて楽しいです。

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「あ、エイトレンジャーっぽい」とついつい思ってしまう、横山さんテイストがたっぷりな導入映像でした。

◆日替わり漫才
丈くんが最多出演率なことに納得。道枝くん&丈くんの漫才は、道枝くんをツッコミとして育てたい…という意図が見えました。
あとは、バンドトリオ回が引けて良かったです。梅芸で佐野くんが「Show must go on!」とコウイチになって言うんですよ!(そこまでの意味が込められていたのかはわかりませんが)願いが叶いますように。

BTK
まずは韓流スターのシュン・ヒュンジュン(丸山さん)の映像が流れるのですが、まさか関ジュ現場で丸山さんの新作映像を拝見できるとは!「数年前のコンサートでも、繋ぎ映像で韓流スターに扮して歌ってましたよ~」と友達に軽く話していたのですが、その"数年前"とは約9年前でビックリしました。*1友達に言われるまで気づきませんでしたが、「冬のソナタ」の流行もだいぶ前のことですから、10代の子にも元ネタが伝わったのかどうか少し心配です。
「すっすっすったもんだ」「せっせっセニョリータ」等、一度聴くとふとした瞬間にリフレインされて頭から離れないF-TIGER(小島くん)のラップを…ラップ、ですよね?ラップだったんですけど、回を追うごとにリリックに乗せる感情と抑揚が大きくなってきて、私は今何を見ているんだろうか…?という不思議な感覚(小島くん主体のコントを見ていると大体そう思ってきます。)が大きくなっていきました。横山さんにも想定外な素材だったのでは。大橋くんとリチャくんの美声があったお陰で、余計におかしみが増していました。
今回の小島くんは、ラップの内容はそのままで回を重ねても笑いを生み続けるという作業に挑戦していました。*2千秋楽の曲終わりが「本当はキムチが嫌いです!」で、これまでの全てをひっくり返す言葉だったのも最高でした!

◆異種格闘戦
個性を押し出せ!少しでも印象に残せ!という優しさが感じられます。全員が順番に出るのではなく、出演者が大体固定された中でのガチャ対戦だったのは、それだけこの1シーズンで印象を残せるようにという配慮なのかもしれません。

◆「A・RA・SHI」
モニター上の気の抜けたフォントがかわいい。今回の岡くんは"滑舌が悪いキャラ"を貫くぞ!という意気込みが感じられてグッときました。
動画の角度だとバレバレなのですが、トリオの衣装がパッと変わるくだりがどうなっているのか複雑で、なかなかわからなくて好きでした。

◆アイドル7
今回の新曲で一番好きです。女子ドルオタの琴線にぶっささり、聴く度に泣きそうになります。アイドルがファンに感謝しつつ前へ進む内容のベタな王道アイドル曲で、コールがしやすい作りです。推しが卒業セレモニーで選曲したら号泣します。ヲタ芸をする文化圏にいませんが、「俺ら(ファン)がそこにいる!?」とヲタ芸をする関ジュに自己投影してしまいました。群舞なヲタ芸がカッコイイ!そして流星くんTOとしてヲタクを率いる西畑くんが、まじカッコイイ。

「The END」の表示でこのブロックが終わることに唐突さを感じたので、「To Be Continued」に変更となり、別空間でもまだまだ物語が続く余韻が残って良かったです。
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◆楽曲ガチャ(と呼ばれた部分)
(前半)「キラリ☆Traveler」or「夢色クロニクル」
(後半)「Dial Up」or「轟!!」
から二曲の組み合わせを一公演で披露。
∞さんの楽曲ガチャというと、2004年∞クリパ*3や47コンでのソロ曲披露*4を思い出しました。リピーター前提の作り…と嘆く前に、"ガチャだからこそ与えられた時間があった"と捉えたいです。「連続して入れば確定ガチャ」という考えは現実的でないので、日頃から徳を積んで、希望する形式が見られるように精進します!今回の私のガチャ運は、割とバランスがよかったです。
一公演の演目に拘らず、四曲とも流してくださっていいんですよ!?と会員動画に対しては思っていますが。

◆「Midnight Devil」
棺イリュージョンは斗亜くんまたはニシタクくんが担当で、斗亜くんは今にも消えてしまいそうな儚い表情、ニシタクくんは喰らいつくす意思が感じられるギラギラさという風に、同じ役割を担ってもアプローチが異なっていて興味深かったです。
夏松竹そのままの衣装を誰かが受け継ぐことなかったので、生きています。*5
入れ替わって棺から出てくる西畑くんは、羽根を吹き散らしたりバサァーッと長いマントを翻して棺の裏に向かったり、イントロの段階で妖艶ポイントがたくさん詰まっていました。

◆「ユカイツーカイ怪物くん
ちびっ子に可愛さで癒される時間。ちびっ子以外の舞台上の方々も楽しそうで何よりです。
一列になる時にガオーとポーズを取りながら前に出る子がいたので双眼鏡を覗いたら、大内リオンくんでした。

◆Band Bridge
今回は生音のバンド演奏が多い…?と思ったのですが、耳のいい方はいかがだったでしょうか。バンドに力を入れている∞さんプロデュースだからこそ、バンドとしての経験値が踏めるよう気を配ってくださっているのなら、とてもありがたいことだと思います。

◆「My dreams」
作詞・大倉さん&安田さん、作曲・安田さん*6と聞いて、ここまで関ジャニ∞全員でバックアップしてくださるとは…と嬉しさより先に驚きが来ました。
雨音から始まることや、もやに覆われているような暗さを最初の部分で感じたので、第一印象は「ド暗いバラード」でした。会員動画で一曲まるまる流れる意味を考えると、それだけこの曲に想いが込められているのだと思います。


◆アンコール
初週、2階と3階にメンバーが登場というご褒美があるとわかっていても、アンコールの声を出す人の数は増えないのかとショックでした。連日豪華な見学陣がいたり、ビジネスの香りがするな~という方々がいたり、康二くんも客席から歓声を引き出そうと懸命に盛り上げてくれてるのに、それでもなお、これかと。それなのにメンバーが登場したとたんに、見ていて「うわぁ…」とドン引くようなグイグイいく人は老いも若きもいます。アイドルが与えてくれるものに対して、全然返せていない状態だと思い、ショックでした。
(※11/2昼公演に参加していませんし、アンコールがなかった正しい理由は何か、私にはわかりません。)
翌週の公演に参加したら、ほぼ全員が声を出したり手を叩いたりしていて、ほら!できるポテンシャルは皆さんお持ちじゃないですか!!となりました。

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新ユニット「なにわ男子」について

これまで、デビューユニット発表など特に大事なことはM誌さんが最初に発表する印象があったので、前半誌での発表*7が意外に感じたのですが、もしM誌発表だと発表後数日で幕が上がることになり、気持ちの整理がつかないまま、余計に地獄の空間になっていたでしょうから、回避できて良かったです。
ちなみに10月4日の私はたまたま休日で心はハワイへ出張中*8だったので、日常とは離れた場所から様々な立場での反応を眺めていました。「いうてもJr.のユニットは流動的やし。」とその日は深くとらえていなかったのですが、その後の色々な動きを見て、事務所の本気具合を感じていきました。

今年の春にMマスのライビュや東のJr.祭を観て、「ユニットがあるっていいな」と思った私ですが、具体的な考えを何も持っていなかったことを今更に気づきました。せめて「こうあってほしい」という希望があったなら、あーだこーだと意見を言う権利がある(と言うのも大げさですが)のではと思うので、私は静かに見守るのみです。11月の∞コンで「4年ぶりの…」という大倉さんの紹介アナウンスからなにわ男子が来る!となった時に私の口からもれた言葉が「頑張って…!」だったので、要はそういうことでしょう。

個人的には、西畑くんに対するペンライトの色がこれからは揃うであろうことが一番嬉しいです。これまでは、オレンジ、黄色、白、赤という暖色が多めのペンライトを西畑担内でもそれぞれの意図で振って綺麗でしたが、康二くんのソロでだんだんと緑に染まる客席がうらやましかったので、今後見られるのが楽しみです。
とはいえ、一本だと色のかぶりが多くて誰のための色なのかわかりづらい現状なので、ウチワが封じられるなら、いつでもペンライトが買える状況になった上で、SKE48みたいにサイリウム文化が発達しても面白いのではと思っています。*9

今回の梅芸公演で一番恐れていたのは、【ほぼほぼ、なにわ男子コン】という状態だったので、杞憂に終わって良かったです。該当担以外の冷え切った反応を長時間感じたくなかった…という消極的な理由からですが。*10同じオタク側の人間(私)があれこれ言ったところで、人の気持ちを好意的なものに変えることは難しいですから、こればかりは本人達の頑張りに期待するしかありません。

 

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全体の感想

観て「楽しかったな~」と素直に思える公演でした。板の上にいた全員ではないけれども、それぞれの個性を長所をアピールできる場所を!という意思が感じられて、より楽しかったのだと思います。
eighterなので、関ジャニ∞がプロデュースとなると嬉しいですし、私の肌にも合うと思います。それだけでなく、モニターの映像を使った演出や、「○○ブロック」と呼べるような塊が何個かあったことで、いつもの松竹座とは異なった趣を感じたのではないでしょうか。梅芸は、慣れた松竹座よりも客席の奥行と高さがある会場ですが、遠さは感じませんでした。
BTKのくだりでも少し触れましたが、∞さんは30代なので、Jr.自身や多いであろう若いファンの子に伝わりづらいネタもあるのでは?と心配するところもありますが(そして私自身は「若い子」に入らないので気づきづらい)、∞で若い子向けのアンテナを一番張れるのが大倉さんという印象なので、案外大丈夫なのかもしれません。

MCまでは手振りしたくなる曲が多くて、以降はペンライト縦振り曲が多かったので、同じ"盛り上げ曲"にしても色が異なる選曲なのだと思います。

クリパ、新年の大阪城ホール公演、2月、3月も…と、ロスになる間もないくらいに怒涛な流れの真っただ中ですが、少し目を離しただけでもあっという間に変化が起こるだろうという予感はあります。無茶はせず、せっかくなのでそんな流れを見守っていけたらと思います。
あと少しで始まるクリパでも、楽しい時間が過ごせますように。

*1:関ジャニ∞ DOME CONCERT 2009-2010」にて、「マ・リュジョン」として熱唱。

*2:感想を書く度に、毎回様々な形の笑いに挑戦させてもらっていることに気づきます。

*3:三パターンのセトリ(コーナー)があり、DVD「Excite!!」は全パターンをまとめて編集した映像です。披露は順番にではなく、結果的にクリスマスバージョンが多かったはず。

*4:一回の公演で四人か三人(組み合わせは固定)のソロ曲を披露。順番に披露かと思いきや、突如入れ替わったこともありました。

*5:ピーチケの放送で丈橋がスパロケの練習をしていたので、ミッデビも夏のメンバーでない披露があるだろうと覚悟ができました。考えうる中で一番嫌だったのが、夏の衣装を違う人が着るという事態だったので、回避できてほっとしました。

*6:千秋楽時は「安田くんが作った」という発表でしたが、11月6日更新の「日刊なにわ男子」で西畑くんが教えてくれました。

*7:6日結成なのに4日には早売りネタバレ(という名の無断転載)で知ってしまったのは、オタク側の行動で日にちがずれた感じがして嫌でした。とはいえ、メールや生放送での発表でもエーッ!?となりますし、結局、大満足できる発表形式はないのだろうと思いました。

*8:エムステのWTハワイイベントを走っていました。慣れた単純作業は心を穏やかにします。

*9:人数が多いので、色の組み合わせ(オレンジ・水色の二本持ち、黄色黄色水色の三本持ちなど。)で個人を表しています。

*10:諸々の出来事から、「もう推すなら徹底的に推して、オタク同士の溝を顕在化しようぜ!」とやけ気味になったり、「適度」って言葉を知ってますか?事務所さん!?となる時もあります。