柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

未来を描くにあたって~「俺たちのBANG!!! ~大劇場を占拠せよ~」雑感~

申し込み時よりも断然に行きたさが増していった少年忍者の単独舞台に、ご縁があって参加しました。もし次に単独舞台の機会があったとしても、内容は異なると思いますので、今しか見られない彼らの姿を楽しみに、松竹座へ向かいました。
台詞等で覚え違いの点があるかと思いますが、ご容赦ください。ご指摘いただけましたら幸いです。

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大まかな話の流れからの感想

※大阪公演は、SHOCKで深田くん、R&Jで北川くんと青木くんが不在の18人公演です。

松竹座お馴染みのオレンジ色の緞帳は上がったまま、「SHONEN NINJA」の吊り看板がステージ上にある状態で開場です。ストーリーテラー・皇輝くんの語りから、物語は始まります。

あらすじを3つの文章にまとめると、下記の通りです。

・劇場の休演日に来た大人数ユニット・少年忍者が素敵なパフォーマンスをする。
・心通わせる支配人・ゲンさんと掃除のお姉さん・町子の正体は幽霊だった。
・マネージャーの発言から次のライブは解散ライブだと勘違いし、諍いになる。

ジャニーズ舞台あるあるの本人役で、全員にできるだけ平等に出番と台詞を…!と腐心しただろうと思います。舞台で18人分の自己紹介なんて、初めて聞きましたよ。
ライブシーン以外は私服風衣装なため、忍つべ集中講座を受講中な身としては、「わかる…!全員の区別がつきつつも、うちわくをめちゃくちゃ追いやすいぞ…!」とショーパートで非常に助かりました。スプパラの時よりは視野が広くなったものの、揃いの衣装やラインごとの衣装の方が全体として美しいとはわかりつつも、時折姿を見失ってしまい困っていました。個を追うことに集中すると全体の動きは見落としがちになるので、私にとってはちょうどいい塩梅でした。

大阪不在組が歌ウマ×2+ピアノで、通話しながら幻の歌を披露する流れは、うまいことなってるな~と思いました。愛知公演は不在組が変わる*1から、映像の演出も少し変わった模様。

グループの解散をテーマに扱うとしても、予想よりゴタゴタ部分が短く、メンバーが「解散だ!」と言い出す展開ではなくて良かったです。役とはいえ、解散を言い出しそうな人物だと運営側に思われているのが何だか嫌だなぁと。*2「解散するのかもしれない」に100%否定しきれないのは、リアルな動きだと思います。絶対なんてものはないし、現実世界でも、スプパラ東京公演に少年忍者の名前がないことで「解体か?」と噂されましたもんね。年上組の諍いを年下組が諫める展開で、希望を持てる流れなのが良かったです。
アドリブが多い劇はなおさら、一公演一公演がパラレルワールドの出来事のように思えてしまって。毎公演少しずつ違う喧嘩のレポを見て、その思いを強めていました。うちわくが喧嘩してもみんなが止めて、湧くんから謝る流れだと知っているから安心して観られましたが、もしかしたら仲直りできない世界線もあったかもしれないし、他のメンバーも喧嘩に加わってライブを開催できない世界線もあったかもしれません。メンバーが「このライブで解散する」という思いを持ってのライブは観たくないので、私はこれが舞台の中のお話で良かったと本当に思います。

 

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町子とゲンさんについて

すぐ作品中の「ファン」に気持ちを寄せてしまう性質*3なので、コロッと町子贔屓になりました。
町子が気合いを入れると、変わった模様の照明がぐるぐる回るし、客席の提灯も一気に明かりを灯すから、キャッキャと喜んでしまいました。あんなん楽しい。私もやりたい。
町子は、11人組アイドルB-ELEVEN(表記不明)が「人数が多すぎる」という理由で解散したため、成仏できずに劇場の幽霊になったそうです。事情を説明する際に流れるBGM(「サヨナラを合図に」)が井ノ原社長のお声で、別世界線ではそうだったのか…と妙な納得をしました。
「いくつかのグループなの?」「そんな大人数のグループがあるわけないでしょう!?」と最近のJr.事情に詳しいため、B-ELEVENはやっぱりJの人だったのかな。一般人は「21人です」と聞いても、48系や坂系みたいなものだと納得するんじゃないかしら。
かつての推しと叶えたかった夢を、別の推しに託すもんじゃないよと思いつつ。21人で成功してくれたら、11人組グループを応援していた自分が救われる気持ちになるのではと期待してしまう気持ちもわかります。

少年忍者の素晴らしいパフォーマンスを観て成仏できそうな二人が花道より前へは進めず、この世とあの世の差の表現になったのが切ない。少年忍者は使わなかった花道のスッポンを使うのかい!とは思いましたが。

 

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「パレードが始まる」と「今」について

東京公演の途中で追加されたこの2曲は、私がこの数か月間少クラの映像を何百回と繰り返し見た曲で、公演への行きたさがとても増しました。

「パレードが始まる」
もう一度この曲を現場で観られると思っておらず、イントロからドキドキしました。スプパラで湧くん推しカメラをした後に見た少クラで「内村くんはこんな楽しそうに駆け寄っていたの!?」と衝撃を受け、今こうなっているので、うちわくハートに至るまでの中円の動きがめっちゃ好きです。内村くんが湧くんの2倍の距離を歩くのは、駆け寄っている感を出すためですか?ということを振付師さんに問いたいです。等距離で向かうことも可能じゃないですか。私はこの曲での湧くんの少し余裕があるお兄さん感と、内村くんのぽわぽわキュートなうさぎちゃん感がすごく好きなので、気が合いますね?ありがとうございます。
青木くんが不在で中円が7人だとしたらどうなるのか、注目してその時を待ちました。

予想通り7等分となった中円で、湧くんの位置は変わらずに内村くんがスタート…と呑気に構える間もない爆速のスピードで駆け抜けていたため、笑ってしまいました。パワフルが過ぎる!掲載誌が少女漫画から少年漫画に変わっていたし、その元気で何だか世界を救ってしまいそうでした。ゴチャゴチャ頭の中で考えるよりも、1回の観劇は大きいですね。
内村くんが不在の愛知公演では、6等分の中円で、湧くんは同じ場所からスタートするのでは?と予想しています。かわいさ全開で一人でハートを作る湧くんも観たかったものです。
(他の部分)
・そう!1サビ「連れてきたくてさ」のところの湧くんの手先が好きなの!とニコニコしたのに、帰宅して映像を確認したら手先は映っておらず、幻視の疑いが出ました。スプパラの残像か?
・下手4人のメリーゴーラウンドも、上手4人のようにずっと浮かせたかったんだなと気づく。*4

 

「今」
11月の少クラ披露だったので、「夏のステージで披露したのかな?」と勝手に思っていました。*5識者からこの曲を披露するに至った経緯を聞き、うちわくこきがサンコイチ扱いなことに合点がいきました。三人で飛び出したり、ちょいちょい原曲遵守な振り付けを踊っているなと思っていたので。「うちわくこきで祈りを捧げてるー!」と今回は驚いたので、久々にジャム魂のブルーレイを見ました。本家の∞も歌唱していない4人が祈りを捧げていました。

 

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「TWENTY ONE」について

新規がしゃしゃり出て楽曲のエモさを語るのは違うと思うので、それは他の方に任せます。
少クラで21人披露の完成形を見て、「やりたいことを全部詰め込むぞ!」という意気込みを感じました。若さの特権だと思います。新曲を作るまでのいきさつを聞いて、賛否どちらの意見も言える風通しのいい環境であることにホッとしました。

舞台では、後方にあった小さめのセットをメンバーが移動させて反転すると、バンド組が楽器を持っているという流れでした。ドラムとキーボードはどうしても位置が固定されてしまうので、あの仕組みは関西にも欲しいですね。いいものを見ると関西に取り入れたくなる習性があります。
稲葉くんがバイオリンに専念すると、ベースは豊田くんになるんですね。すごく”っぽい”人選だなと思いました。


私の部屋には、2018年秋関ジュ梅芸のポスターを今も貼っています。「人数」について一番考えた季節のポスターにいるのは、22人です。*6それを聞いて「じゃあ少年忍者21人も覚えられるな」と思った人も、「21人全員を同じようにプッシュしていくのは難しいんじゃないの」と思った人も、気が向いたら見てみてよというところです。
人数が変わってもグループが続いていくことは知っているし、どうあるのが幸せなのかは当人にしかわからないため無責任なことは言えませんが、楽しい時間が少しでも長く続けばいいね、とそれこそ祈りを捧げる気持ちでいます。

今回は舞台の内容を考えるのも楽曲制作も突貫作業だったようなので、「次があるならば」と早めに想定して、自分達から事務所にアピールするくらいの行き急ぐ感がもしかするとちょうどいいのかもしれないなぁと、最近の目まぐるしい状況を見ていると思います。何が正しいのかなんて、過去を振り返って見るときにしかわからないから、難しいですね。

*1:R&Jの北川くんと青木くんに加え、最ムスの内村くんと稲葉くんが不在に。

*2:エイトレンジャーでブラックがすぐに「解散やー!」と言うのはコントのお約束なので、さすがに横山さんと同一視をしません。

*3:戸塚さんと辰巳くんが出演する舞台「BACK BEAT」を観た時も、会場にいるファンはスチュアートとの最後の演奏だと知らないまま聴いているのだな…と泣きました。

*4:内村くん不在時は黒田くんが支柱に入ったようです。さすがに一人で二人は回せないですよね。

*5:年一収録の関西Jr.は春にやった曲か夏にやる曲を披露するため、「少クラ用のパフォーマンスを作る」考えが頭にありませんでした。

*6:毎回の挨拶で「関西ジャニーズJr.総勢46人」というワードが出て、ポスターに載るのは22人、個人グッズが出るのは?マイクを持つのは?公演で確実に声を聞けるのは?と考え、誰を推すかによってファン同士でも話が嚙み合わない状況でした。