柑橘類の陽

イラストだけでなく、言葉でも伝えられるようになりたいです。

明日はまた違うことを言っているかもしれませんが。

渋谷さんの脱退発表があってから大阪公演までの約4ヵ月と、コンサートの感想です。時系列順に読みたい方はこのまま、コンサート部分だけ読みたい方は目次機能をご利用ください。

4月に書いた記事はコチラです↓
なくなったと思っていた世界線の話 - 柑橘類の陽

 

 

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発表があってから大阪公演まで

色んな方のブログやTwitterを読んで、自分の反応との違いを考えていました。

 

まず、「大切なお知らせ」メールが来てから内容を知るまでの間、地獄の時間として過ごしていた方が多かったようです。メールを受け取った私は気持ちが凪いで、時が来るのを待っていました。ただの憶測や噂が飛び交う中、白黒ハッキリするタイムリミットを公式から提示されたことで、後は確認してから判断しようと気持ちを切り替えられ、スッと落ち着いたのだと思います。どっちつかずの時間が長い方がしんどいです。*1

 

会見の映像は、当日に「アッコにおまかせ!」で流れたものをリアルタイムで見たきりで、他番組で流れたものは意図をもった脚色をされているとのことで、今後も見ることはないと思います。それでも、文章だけでなく映像があったのはありがたかったです。私の訊きたいことはメンバーが既に訊いてくださっていましたし、メンバーが訊いてすら揺るぎない覚悟をもっているのなら、もうそれは誰にも止められないのだとすぐに思えました。

 

周囲のeighterさんが∞の曲を聴けなくなる中、今年になってアニソンを聴く比率が90%くらいになっていた私は、逆に∞さんの曲を聴くことが多くなりました。旅立つ人の背中を押す「今」を一番聴きたくなっていたのは、自分を納得させるためだろうと思います。祈りは捧げるものなんだよな~とそこの歌詞に一番引っかかっていました。

 

安田さんの体調に関しては、お体を大事にして無理はしないでいただきたいですが、無理をしたい気持ちもわかるので、本当に危ない時は全力で止めてくださいね!と周りの方々を信じるしかないと思っていました。そういった意味でも、大倉さんの言動はどうしようもない不安を解消してくださり、とてもありがたかったです。

 

7月14日までの7人の∞さんに対して私が望んでいたことは、音楽番組が難しいとしても、会員向け動画でも何でも媒体は問わないので、7人のパフォーマンスをもう一度見たいということでした。女子ドルの卒業セレモニー文化に馴染んでいるからかもしれませんが、「最後の曲」があること、その選曲の意味を教えてくれること*2で、ファンにとって一つの区切りになります。

現実は、各テレビ局の音楽特番やレギュラー番組でのパフォーマンスラッシュでした。eighterさんだけでなく、これまでに少しでも∞を気に掛けてくださっている方が最後に7人の姿を目に焼き付ける機会があって、本当に良かったと思います。

(アルバムの宣伝があると思っていたので)「『無責任ヒーロー』と『大阪ロマネスク』を歌うとしても、あと一曲は聴きたいな。“俺達が結成して初めてもらった曲です”での『do you agree?』は泣くし、"デビュー曲です"で『浪花いろは節』にしても、エンヤコラセーのドッコイセ!で泣いてしまうよな~」なんて考えていました。どの曲が来ても泣いてしまうし、以後も特別な意味を持って聞いてしまうのは仕方ありません。

実際の7人最後の曲は、「関ジャム」で披露された「LIFE~目の前の向こうへ~」でした。私がどれだけ言葉を尽くして説明するよりも、実際の映像を見ていただいた方がより伝わります。各音楽番組で披露した曲たちはどれも旅立つ渋谷さんの背中をあたたかく押すようで、曲の説得力が増していました。あんなにも状況にピッタリで気持ちが伝わってくる曲を∞さんが持っているということを、改めて知りました。

 

渋谷さんの卒業セレモニーともいえる、各局の熱いはなむけを見たはずなのですが、不思議なことに、安田さんがお休みしているレギュラー番組を見ても、「6-1」の5人なのか「7-2」の5人なのかが頭の中で判断つかず、すっかり私の時は止まってしまいました。もちろん新曲の宣材写真は6人で、見る度に「∞が6人?」と首を傾げていたので、脳みその受け入れてなさっぷりがすごい!と他人事のように思っていました。
札幌公演や名古屋公演を経て、6人の関ジャニ∞を見た方々の話を耳にしても、全く現実感が伴いませんでした。

 

大阪公演を観ると私も受け入られるようになるのだろうかと思う中、私が当選したのは8月23日だけでしたので、台風の予報を聞いて泣きたくなりました。開催されたら帰る手段がないとわかっていても向かうので(急な宿泊に対応可能な経験値とお金はあります。)、中止なら中止で早いうちに諦めさせてほしいと思っていました。

あるはずの公演がなくなったり、地震や大雨でチケットを紙切れにするかもしれない事態が今年は何回もあったので、もし中止になっても諦めやすい、受け止めやすい状態ではありました。
中止の判断を聞いて納得したものの、とはいえ6人の∞を見るのが次のツアーまでお預けになるなんて、他の人と世界線が違うままで翌年に持ち越し…?と気持ちの上では納得しきっていませんでした。

 

しかし、あまりに落ち込む私を見兼ねて友達が別日の大阪公演に声を掛けてくれたので、2018年中に6人の∞を見ることができました。本当にありがたいことです。

 

 

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「GRE8EST」を観て

 

コンサートに入って一番に思ったのが、「可哀想」なんかじゃない!ということでした。残される側でも置いて行かれる側でもなく、6人は全然可哀想でない。もし誰かに「渋谷くん辞めるんやろ?大丈夫?」と訊かれても、「そうなんです。もちろん寂しいですけれど、6人で『関ジャニ∞』をより良いものにしようと頑張っている最中なんです。未来の音楽番組でまた渋谷さんと共演できたら、すごく幸せだと思います!」とサラリと返せるなと思いました。

 

札幌と名古屋に参加していないため、「大阪公演からは踊ります!」の度合いがどれくらいなのか私にはわかりませんが、「やすくん大丈夫かな?><;」等の目で見るのは安田さんの本意ではないと思いますので*3、以降、そこに関しての意見を外に出すことはあまりないと思います。

「わたし鏡」の弾き語りはめちゃめちゃカッコ良かったです!

 

ユニット曲以降がとても情緒不安定なセトリで、まるでオタクの心情を表しているかのようだと思うくらいでした(笑)。*4
予想に反して涙が目からこぼれなかったので、このまま泣かずに終われるかも?と思いましたが、「大阪ロマネスク」はダメでした。「本編最後の『大阪ロマネスク』」というだけで泣けてしまう。
今回は全体の空気を見に行った感じだったので、11月の振替公演ではもう少し細かいところまで目に焼きつけたいです。

 

「振替公演を検討中です」という文字を目にしても、その気持ちだけで十分嬉しいよ~ありがと~と思っていたくらいなので、まさか3日後という短期間で振替公演が発表されるだなんて、思ってはいませんでした。たった一公演のために、再びステージを組んだり各所のスタッフ人員を確保したり、それがどれだけお金がかかり大変なことなのか、想像がつきます。

 

多少電波な話ですが、松竹座で関西ジャニーズJr.の舞台を観てから∞コンに参加し、翌日には内パラに参加という怒涛の流れで、今がいつなのかどういう世界線にいるのかわからなくなっていました。内くんが歌うV.WEST楽曲は∞がデビューする前からの曲ですし、今でも聴けるのも内くんがソロ活動をしているからこそだと思いますし。「もしもこの時○○だったら」という出来事*5がたくさんあり、その選択によって未来は少しづつ変わっていくのだと思いますが、チャプターが多すぎて抱えきれなくなりました。
担当や推しは上書き保存でなく別名保存タイプなので、その切り替えが上手くできなくなってしまったのかもしれません。

 

コンサートを経て、6人で歌う新曲を「∞だ」と認識できるようになりましたし、バラエティー番組を見ても「全員は何人なのか」をいちいち考えなくなりました。少し前を向いたような、それとも相変わらずのような状態です。7人の∞を受け入れた自覚は7年後だったので、今回の猶予も同じにしています。

イエローパンジーストリート」を無性に聴きたくなっている心情の変化については、もっと先の私が考えてくれるだろうから今はいいかとのんびり構えています。

*1:SKEの市野成美ちゃんが今年の2月15日に「3月末の卒業」を発表したものの、最終公演の日時がなかなか決定せず、「早く最終公演の日時を発表してくれないと、参加できるかわからないし、”卒業まであと〇日”のカウントダウンができない…。」とジリジリしていました。そう思うことがなるちゃんの卒業を望んでいるようで、そうじゃない、そうじゃないんだけど、早く知りたい…と約一ヵ月間はめそめそしていました。

*2:「いつか二人でやってみたいねって話してた」「オーディションの時の課題曲だった」「昔つらかった時に、同期とこの曲を口ずさんで励まし合った」「いつも劇場公演を頑張っているメンバーでやりたかった」

*3:私がもし私が舞台上に立つ人だったら、観に来てくださった方に心配事を忘れさせるパフォーマンスができない自分に嫌気がさすと思います。

*4:「ひびき」「涙の答え」(しっとりバラード)→「キング オブ 男!」(オラオラ系)→「罪と夏」(パリピ系)→「CloveR」(可愛い)→「前向きスクリーム!」(盛り上げ曲)→「大阪ロマネスク」(王道バラード)。

*5:村上さんの舞台「If or...Ⅱ」にちなんで、"If or… ポイント"と名付けています。